いい年した女の留学・ワーホリ、「結婚前の人生の思い出に留学を」なノリ説
留学がこれからの人生の思い出~って考えてる女性ってどれくらいいるんでしょう?
渡航の理由の一つとしての扱いもありとしたら、結構いるんじゃないんでしょうか?
だって私もそうでしたもん。
結婚したらきっと出産もするし海外なんて行きたくても行けないし!と思って。
思いますよね。したいことはしときたいですよね。
結構多いと思うんですよね。とくにワーホリに多いと思う。
でもこれって「自分探しの留学」くらい、結構もったいない思考なんです。
※ちなみに今日の記事は「キャリアのために留学するぞ!!!」とか「MBA/学士/MA留学するぞ!!!」とかそういう意識すでに高い人向けではないので、そういう人はぜひそのまま頑張ってください。
帰国後がイメージできない
「自分探しの留学」ほど帰国後がイメージできないものないんです。
なぜならその留学は渡航中の経験により自分を見つけるという理論なので、当たり前ですが、渡航前の段階では帰国後をイメージできません。
これは「帰国して何年かしたら結婚するんだろうな~思い出作りもかねて留学しよう」というのも同じで、結婚するんだろうな~の部分が極めてぼんやりしている(いつ、どんな人と、どんなふうに)ために、帰国後のイメージを鈍くさせます。
私の現場での肌感覚ですが、そういう人は大学生~20代女性にめっっっっちゃ多い。
ここで声を大にして言わせてください。
帰国後をイメージできない留学はすべる
ここでの「すべる」の定義は、「キャリアとして意味がない=履歴書上無意味」ということにしてください。
留学での経験は履歴書に書けなくても、かけがえのないものとして昇華できます。
でもこれは厳しいこと言いますがきれいごとです。誰でもそう言えるし、正直すべってる大人ほどそう言います。
履歴書に書けなくても留学は素晴らしい経験、と言って間違いが決してないのは、高校生までだと思っておくのがよいでしょう。
そう、帰国後をイメージできない、つまり目標という高みのない留学は大体、キャリアになりません。
キャリアにならない留学をしていると大人はこうなる
その先の自分のためになるかどうかわからない、自信のない留学をしている人は、しばしば以下のようになります。
1.途中で帰国してしまう
道に迷い、海外でただ遊んでいることに罪悪感を感じ出します。日本での同世代の活躍に気持ちが落ち着かなくなります。
2.刹那的に生きる腰が落ち着かない大人になってしまう
1のタイプは真面目な人に多いですが、真面目なタイプではない楽観主義者だと「遊びまくる」ことに目覚めてしまいます。
まだ老後への不安や将来設計などを真剣に考える年齢ではないため、海外で一時滞在者として年金や保険料、税金の納付などが軽量化され、なんだか日銭で生きていけてしまう気になってしまうのです。
「今が楽しいことが第一だ」と刹那的になり、日本にいることを嫌がり、海外に拠点を求めようとします。
3.最後の数か月で何らかの英語資格を取ろうとシタバタする
大体J-shine、英語教授法、TOEICなどのお手軽に数か月で取れる資格を調べ始めます。
あまり熱意がないことも多いので、帰国後に活用はしきれないことが多いですが、TOEICの点数は大幅にアップして帰国できる人もいます。(それが正解)
私は2でした。
ワーホリから帰国し「刹那的な人間になってしまった」と自分でぼやき、ボランティアなどに興味はないくせに急に青年海外協力隊などに興味を持ち始め、落ち着かず、親に「ワーホリに行かせなければよかった」とすら言われました。
私の人生の中でもっとも恥ずかしい時間です。
もしいい年したしっかりとした大人であれば、1~3どれにもなりたくないと思います。
帰国後に「自分の足で立つ女」をイメージしてほしい
私は今でも葛藤しますが、日本の女性は「守られること」が当たり前です。
守られることを期待している人も多いし、守られるから不要な努力はしなくていい雰囲気にもなっています。
でも守られることは、最後の最後での保険にしてみてはどうでしょうか。
男性からしたら、結婚という守られる保険があることすら、「だから女は」と言いたくなるところかもしれませんが、日本女性はそういうふうにこの社会に育てられてきたので、最後の最後は堂々としてていいと思います。
でも、その最後のときがくるまで、ぎりぎりまでは「自分の足で立つ」ことをイメージして、帰国しても結婚できないかも、と自分を追い込んで、新しいキャリアを作ることに臨んでみてください。
日本より進んでいる海外の女性の立ち位置は、きっとそういう考え方を後押しもしてくれます。
帰国したら、
英語を使って、さらに日本での経験を生かして、こんな職業につけるようにしよう
海外のこの商品/サービスを日本に持ち込めないだろうか
英語を子供たちに教えられるようにしよう
結婚・出産してもできるフリーランスになりたい
どんなことに興味を持つかは行かないと分かりません。
ヒントは自分の専攻や前職ですが、必ずしもそこに答えがあるとも限らないので、目標は具体的な方がいいですが、ざっくり
「自分の足で立つ」
をイメージしておくのがいいと思います。
ちなみに海外にいるので絶対条件は「英語の習得」です。海外経験あって英語できないとはお話になりません。
もっともっと先の夢を持ってほしい
ワーホリに行ったとき「なんとなく結婚前にしたいことしよう」のノリで行き、まんまと恥ずかしい大人になって帰国し、二度目の本気の留学で「帰国したら中高生向きの塾を開きたい」という夢を抱えて出かけ、女の子向きの留学エージェントを持って帰国しました。
自分でも目標のありなしがここまで人生を変えるとは思わなかったです。
夢で終わったら夢でいいと思っていました。でも夢を周りに話していると、夢が近づいてくる気がしました。
海外では日本ではなぜか出てこないチャレンジ精神が俄然出てくる魔法もあります。
もっともっと、夢を持って留学に行って欲しいです。
女の留学はガチ度で未来の自分の選択肢がかなり変わる
男性は結婚しようがしまいが子供ができようができまいが、仕事することは普遍的に変わりません。
でも女性は、結婚するか出産するかで、仕事をすることがオプショナル(選択制)になります。
女の人生は本当に難しいですよね。
じゃあその選択肢のために、そんなに本気で留学する??とも思うし。
結婚して出産して専業主婦になりたい人はそれをめざして婚活だけするのもいいと思います。そうすればキャリアなんて必要ないし、思い出づくりのイージーモードな留学でOKです。
でも、もし子供が手を離れたら、もし離婚なんてことがあったら…
選択肢は多い方がやっぱり幸せじゃないですか???
留学で得た知識や能力やアイデアや人脈で、帰国後の選択肢がいくつも増えます。
再就職の選択肢、結婚するかしないかの選択肢、子供を何人持つかの選択肢、子供が手を離れてからすることの選択肢、そしてまた一人で生きていくことへの選択肢。
留学で人生はいくらでも豊かになるけれど、これが最大の豊かさだと思います。
新しく見聞きした海外の環境に感化されることも含めて。
と、今日は熱く語ってしまいました。
でもナデシコ留学ってこういうことも役割な気がしてます。
ちなみに私は帰国したら結婚するつもりが、帰国してもう何年もたつけど結婚してません。
15年くらい連れ添っている彼がいますが、自分の名字にも愛着があるし、シングル友達のコミュニティが好きだし、あえて結婚する必要も感じないのでそうしてます。そろそろ結婚を、と思うのは老いてきた家族のことを思うときくらい。
そういう選択肢が自分にできたことを誇りに思います。
親は「やっぱり留学なんか行かせなければよかった」と思っているかもしれないけど!(笑)
ではまた次回~(‘ω’)ノ