カナダ高校留学
カナダの高校留学は、公立高校、私立高校ともに留学対象になっており、基本的に2学期制です。年度開始は前期スタート9月になっていますが、後期スタートの2月にスタートができる学校がほとんどです。期間は最短で3か月を受け入れている学校もありますが、多くが1学期(5か月)以上を条件にしています。最長期間は卒業までのいわゆる「卒業留学」です。アメリカやイギリスでは公立高校に留学し卒業をすることができませんが、カナダはオーストラリアとニュージーランドと同じく、公立高校でも卒業留学が可能です。
入学に必要とされる英語力は公立高校は定めはなく、目安としては英検準2級程度あるのが好ましいところです。私立高校の場合は、入学前に英語(数学がある場合も)オンラインテスト、エッセイ提出があり、必ずオンラインでの英語面接があります。親御様の同席を求める私立校もありますが、親御様の英語力は審査されることはありません。公立私立ともに、英語力以上に過去2~3年間の学校成績を審査対象としています。5段階評価中で3以上ない場合には、出願前に別途希望学校に相談をする必要があります。
卒業留学の場合、卒業の要件や難易度はカナダは州ごとに異なっており、高1(グレード10)~高3(グレード12)の3年で高校卒業資格とするブリティッシュコロンビア州やアルバータ州、ノバスコシア州に対し、中3(グレード9)~高3(グレード12)の4年で高校卒業資格とするオンタリオ州やマニトバ州があります。
高校課程途中での卒業留学は、州により可能な州と非常に難しい州があります。17歳(高2)の9月からの留学であれば、卒業までカナダで過ごすことができる州は多いですが、18歳(高3)の9月からでは一般に卒業留学は受け入れをしてくれる州や学校の選択肢が非常に少なく、難しいことが多いです。
プログラム費用の目安は、公立高校で年間200万円~300万円程度、私立高校で450万円~900万円程度です。(学費および滞在費、医療保険、出願料などを合わせた学校に支払う費用で、航空券や任意保険、エージェント費用は除きます。)
公立高から探す
カナダは多くの公立高校で留学生を受けいれ、各市教育学区(教育委員会)に留学生プロブラム部門があり、留学生を管理・サポートしてます。ナデシコ留学では、留学生を積極的にサポートし歓迎している公立高校を扱う教育学区をご紹介しています。
私立高から探す
私立高校の場合には学校単体が留学生の受け入れを行っています。アカデミック重視のいわゆる進学校や留学生ばかりを集めたインターナショナル高校、また国際バカロレア(IB)を扱う学校、全寮制など、個性豊かな学校が揃っています。
公立高と私立高なにが違うの?
カナダはローカル学生の9割は無料で通える公立高校に通っており、私立校の数はアメリカほど多くありません。公立高校の場合、ローカル学生は「家から一番近い学校」に通うため、日本の公立中学の感覚に近く、高校の校区の環境、住民の教育意識の違いこそありますが、とくに教育レベルや方針に差はありません。私立高校の場合には、いわゆる進学校やキリスト教系の学校もあるため、学校が求めるレベルに学生があるかどうか、公立校よりも審査が厳しくなっています。
また、滞在形式にも違いがあり、公立高校の滞在形式はほんの一部を除くほとんどホームステイですが、私立高校の場合はホームステイと寮が学校により用意されています。寮滞在の私立の場合には費用が非常に高額になります。
公立の場合には1クラスがおよそ25~35名前後ですが、私立校は多くが10~20名前後の少人数制です。少人数制であることで、留学生は先生やスタッフからの手厚いサポートを受けることができます。また進学前提の学生が大部分を占めるため、進学についてのサポートや情報が公立よりも多く、多くの私立の卒業生の進学率は90%以上を誇ります。
カナダにはCAISと呼ばれる92校(うちカナダは88校)の学校を集めた進学系の私立高校協会があり、中でもCAIS BOARDING SCHOOLSに加盟している28校の寮制学校は世界中のエリートが集まっています。歴史があり由緒正しい寮制学校のみが加盟している反面、とくに寮制の学校の場合には費用が非常に高額で、学費や寮費等を合わせると年間700万円~900万円ほどのコストがかかります。CAIS加盟校のうち、寮のない学校の場合には、子ども単身の留学生を受け入れていない学校もあるので要注意です。