さて、今日のブログは実はナデシコ卒業生のKさんに書いてもらいました。
Kさんは高1を日本で過ごし、2年でブリティッシュコロンビア州の高校を卒業して、しかもその2年の成績も優秀だったので、かの有名なUBCに入学しました。今考えても本当すごいわね。神童ってこのことかしらね。
そのKさんがカナダの高校のシステムを教えてくれる記事です(‘ω’)ノ
今回は、ナデシコ留学が取り扱う全4州の高校教育システムを徹底解説します。
どのウェブサイトを見てもわからないというそこのあなた!必見です!!!
自分自身、2年前、ミッションセカンダリースクールに留学したての頃は、全くと言っていいほど、カナダの高校のシステムを知りませんでした。
なぜこんなにも数多くの留学会社があるのに、詳細の多くは記載されていないのか?
それは、州によっても年によっても学区によっても変更があるからです。
要は、変更するのがめちゃめちゃ大変なんです。たぶん笑
でも、それは、生徒にとって良いことで、年々教育が良くなっていということ。
それぞれの生徒一人一人の留学とその後の目標に添えるよう、今回は、ナデシコ留学が取り扱う4つの州
(ブリティッシュコロンビア州、オンタリオ州、アルバータ州、マニトバ州)について解説していきます。
長くなるので今日はブリティッシュコロンビア州、一般項目を中心にした前半ということで。
カナダの教育システム
まずはじめに、カナダは、それぞれの州に教育省を置き、その教育省がカリキュラムを作っていきます。
なので、国家単位での教育プログラムは、運営されていません。
ちなみにカナダの高校のほとんどが日本でいう中学三年生から高校で授業を受けます。
例外もあって、私が通っていたミッションセカンダリースクールは、Grade10から高校に通います。
カナダでは、小学生1年生をGrade1って言ってそのまま数が上がっていって、中学3年生をGrade9、高校1年生をGrade10、高校2年生をGrade11、高校3年生をGrade12といいます。
リニア制?セメスター制?って???
カナダの学校のほとんどがこのリニア制またはセメスター制を採用しています。リニア制とは、年間を通して、同じ教科を取り続けます。
セメスター制とは、前期(Semester1)と後期(Semester2)で取得する教科を変えます。リニア制とセメスター制で、取得可能な教科数は同じです。
リニア制の場合、1日ごとににそれぞれ異なる教科を取得します。
セメスター制の場合、毎日同じ教科をとり、半年ごとに取得する教科が変わります。なので、基本取得可能な科目数は、同じです。
要は、1日ごとに交互にそれぞれの教科を取得するか、半年ごとに異なる教科を取得するかです。
私の母校のミッションセカンダリースクールでは、リニア制とセメスター制の両方をとっており、Grade10(高校1年生)の場合、ほとんどの科目がリニア制となっており、年間を通して、8教科を取得し、Grade11(高校2年生)やGrade12(高校3年生)の場合、ほとんどの科目がセメスター制となっていました。
1日の流れ
基本的な4教科分の時間割の1日の紹介。(ミッションセカンダリースクールの場合)
朝8時44分から10時4分まで1時間目、
10時9分から11時28分まで2時間目、
11時28分から12時10分までランチタイム、
12時15分から1時34分まで3時間目、
1時39分から2時58分まで4時間目
で終了〜
謎に分刻みのスケジュールなんです笑。
授業の間は、たったの5分?!結構急がないと間に合いません。
だから、私は授業中に結構お手洗いに行ってました。
(カナダだと好きな時に行けます。そんなに怒られませんし)
カナダの成績のつけ方
成績のつけ方は、パーセントとアルファベットを使います。
A、B、C、F、I、W、TS、SGと基本的に評価されます。
評価が高いA>B>C評価が低い
となっており、Fは単位の取得ができていないこと(落第)を意味します。
Iは未完成、Wは、取り下げ(授業変更等により)、TSは移行単位、SGは最低条件に満たしていないものの、十分なレベルのパフォーマンスを実行した、と意味します。
BC州の場合、
100 %から86%がA、
85%から73%がB、
72%から67%がC +、
66%から60%がC、
59%から50%がC−、
49%から0%がF
です。
日本みたいな定期テストはありませんが、それぞれの教科で、小テスト、章ごとのテスト、中間テスト、期末テスト等が設けられており、その一つ一つが、成績に大きく影響します。
なので日本のように定期テスト前に猛勉強して、いい成績を保つというよりは、毎日コツコツと点数を取っていかないとAの取得が難しいのが現状です。
ブリティッシュコロンビア州 編
ブリティッシュコロンビア州の場合、リニア制とセメスター制のどちらかを学区が決めて運営しております。
卒業に必要な単位は、80単位です。(基本、1教科4単位)
卒業に必要なのは80単位ですが、ほとんどの生徒は90単位以上とって卒業していきます。
さらに、細かく説明すると、
- 最低、16単位(4科目)のGrade12(高校3年生)レベルの科目の取得(Language Arts12←English12等を含む)
- 最低、28単位(7科目)のエレクティブコース(ダンス、フードなどアカデミックでない科目)の取得
- 52単位(13科目)分は、
・Career-Life Education (4 credits), and Career-Life Connections (4 credits) ←将来設計等を学ぶ科目
・Physical and Health Education 10 (4 credits) ←高校1年体育
・Science 10 (4 credits), and a Science 11 or 12 (4 credits) ←高校1年理科と高校2年もしくは高校3年の理科
・Social Studies 10 (4 credits), and a Social Studies 11 or 12 (4 credits) ←高校1年社会と高校2年もしくは高校3年の社会
・A Math 10 (4 credits), and a Math 11 or 12 (4 credits) ←高校1年の数学と高校2年または3年の数学
・A Language Arts 10, 11 and a required 12 (12 credits total) ←高校1年2年3年の英語(全て必要)
・An Arts Education 10, 11, or 12 and/or an Applied Design, Skills, and Technologies 10, 11, or 12 (4 credits total) ←経済や美術などを最低一科目(4単位)の取得が必要です。
の取得が必要です。
さらに、Literacy Assessment とNumeracy Assessmentの受験が必要です。
参照:ブリティッシュコロンビア州の教育省のホームページ
ブリティッシュコロンビア州の高校を留学予定または留学中の方に朗報!!!
2020年卒業生からLanguage Art12でのProvincial Examがなくなりました(b・ω・d)イェァ♪
この試験がなくなったことにより、Language Arts12(高校3年レベルの英語)の負担が減るように思います。
何故ならば、今までのシステムだと、60パーセント分が授業での成績、40パーセント分がProvincial Examの成績の合算でLanguage Arts12(高校3年生)の成績が出ていたんです。
それで単位を落としてしまう生徒結構いたんですけど、そのシステムはもうおさらばです!!!
さらに、Graduation Transition(進路に関する授業)の廃止により、卒業するために、30時間のボランティアをする必要はありません(b・ω・d)イェァ♪
時間割外でも授業が取れる?!
多くの生徒(ブリティッシュコロンビア州)の場合、年間8教科を取得して32単位(1教科4単位計算で)を3年やって卒業していきます。
でも、学校によってはそれ以上取得が可能です。
その方法は、通常の時間割の枠外、つまり朝または放課後のクラスを取得することです。
そんなことできるのか、学区によって異なると思いますが、実際、私は、昨年(高校3年時)取得した科目は、12科目です。(サマースクールなしで)。つまり4科目普通より多く取っているわけです。←めっちゃハードでしたけど笑
その教科は、リーダーシップ、バスケットボール、ピアチューター(前期)、ピアチューター(後期)です。
リーダーシップとバスケットボール(曜日が異なっていたので取得可能でした。)は基本朝にして、チューターは放課後に図書室でしました。
こんな感じで、私の場合、留学始めたての時は、日本の高校から単位を移行しても、2年での卒業は難しいんじゃないかなんで言われてましたが、時間割外の朝や放課後に単位を取得できたので、なんとか、2年間でカナダの高校を卒業できました。
※これは、あくまで、ミッションセカンダリースクールでの体験談です。年や学区によって可否が分かれます。気になる方は、学区への御問い合わせ、またはナデシコ留学をご利用の方は、ナデシコ留学にお問い合わせをよろしくお願いいたします。※
と、長くなったので今日はここまで。
次回は留学生数がブリティッシュコロンビアよりも少ないと言われているアルバータ州、マニトバ州、オンタリオ州について書きます!
やっぱり現地生の情報は生きていて素晴らしいですね~
もっともっと、現地生や卒業生の声を直接聞いてほしいなぁと思います。
エージェントのいうことよりも、生の声を聞いてほしい!!!
ナデシコはそういう活動をもっとできるようにしよう、と最近画策しております。
若い世代がどんどん留学する時代、エージェントや国の垣根を越えて、情報を共有して留学の精度をぜひ高めてほしいのです。
フッ軽なナデシコだからこそできることをどんどんしていきたいと思います!!
というわけで、また次回の後半戦もお楽しみください~(´_ゝ`)