コロナ禍のカナダ留学は州選びも重要!?州ごとの動きの違い

こんにちは!

Yukikoです。


最近は来年度以降のカナダ留学の相談に乗ったり、コロナ関連の情報収集をしたりと、穏やかな日常です。


コロナ関連の記事を貪っていたところ、興味深いニュース記事を発見し、さらにカウンセリングでも「州選び」についてよく話題になるので今日のテーマはコロナ禍におけるカナダ留学の目的地選びについて書こうかなと思い立ちました。


まずカナダの留学先といえば


人気が高いのは、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州(以下BC州)と、トロントのあるオンタリオ州だと思います。

あとはちらほら、アルバータ州や、高校留学ではマニトバ州を選ぶ学生さんもいます。

フランス語に興味があると、モントリオールのあるケベック州も名前が挙がることがありますね。

普段は、都市規模に加え、どの州の気候がどうだとか、〇〇系移民がどうだとか、治安がどうだとか、または使用言語なんかはどうだとか、そういったことから州をご紹介して選んでもらうことが多いのですが、コロナ禍では、「感染対策としてどういう動きを取っているか」ということも結構重要です。


そう、カナダは州ごとの権限が日本の都道府県に比べて強くて、州の動きが結構違うのです。


実際2020年~2021年の公立義務教育学校はどう動いたか


カナダはキンダー(幼稚園)~高3までは義務教育の州が多いです。(ケベックはちょっと違う)

ただし、その義務教育(とくに高校)の卒業要件は違って、体育と数学は高3まで必須!とか、体育必須は高1まで!とか、そもそも高校課程は4年間とか3年間とか、州によって中身がだいぶ違います。

これも州の権限が大きいからだと思います。なので州によって高校留学は卒業難易度も違いますよ。


それはいいとして、コロナ禍で、日本でも「学校を閉鎖するかオープンするか」が大きな議論にたびたびなるように、カナダでもそれは激熱な話題です。

学校を閉鎖すると日本と同じように、子供が家にいることで親が在宅しないといけなくなり、働く女性の犠牲が多く出たことがカナダで社会問題になりました。

カナダは80%以上の学生が義務教育では公立校に通うので、とくに公立校を閉鎖するかオープンするかは、社会問題に直結する大きな決断です。


そういうわけで、「公立義務教育学校の閉鎖とオープンはクリティカルな問題」(=できるならオープンしていたい)というのを念頭に置いて、以下を見てください。


こちらの図はカナダの2021年5月15日現在でのパンデミックが起きてからの公立義務教育学校のトータル閉鎖期間を示しています。

こちらの記事によると、BC州は2020年3月末の春休み以降~6月末の年度終わりにかけての12週間のみ(このころは初期のパニックでどの州も学校閉鎖した)でしたが、オンタリオ州はそれに比べ約2か月多い20週。2020年度の終わり(2021年6月)までの閉鎖をカウントすると、結局、26週(約6か月半)もの間、学校をクローズしていたとのことです。


たとえば日本で半年以上も学校がクローズしていることを考えるとちょっとやばいですよね。

(ちなみに記事では、オンタリオはこの学校閉鎖のせいで3か月分くらい子どもの学力に遅れが出ていると調査により分かった、と問題提起してます)


出展: https://toronto.ctvnews.ca/ontario-students-are-up-to-3-months-behind-in-their-learning-due-to-covid-19-lockdowns-science-table-1.5460940


BC州は2020年度(2020年9月~2021年6月)は結局、公立学区が毎日完全オンラインになることは、特に留学生はほとんどなかったと記憶しています。

週のうち数日は少なくとも学校に行っていて、後半は毎日行けた学生さんも多かったようです。

しかし、オンタリオ州の公立学区は2020年度も半分は完全オンラインの時間が続き、1日も学校に行けない日がカナダ全体でもっとも多かったということでした。2020年9月~12月クリスマス前まではなんとか隔日のような形で出校できて、1月~2月は学校によりクローズ多め、3月はフルオープンで、2021年4月以降は、再び6月末までずっとオンラインだったそうです。


みんなが学校に行けていたのはおよそ4~5か月程度でしょうか。ただし、留学生はちょっと違います。

2020年はコロナの大混乱があり、3月~10月ごろまで留学生はカナダに入国できない(ビザがまったく動かない)時間があったので、ビザが動き出して、実際に高校留学生(それまでにビザを持っていたラッキーな方を除く)がカナダに渡航し留学をスタートできたのは、9月を過ぎて2020年は11月初~中旬くらいでした。


そう考えると、11月にオンタリオ州に義務教育学校での留学に向けて渡航した学生さんは、11月~12月の1か月くらい登校したところで「ほぼオンラインで学校閉鎖」の期間に入ったことになります。

いよいよ留学だ!と渡航したのに、なんという悲劇か。

しかも渡航した時は少なくとも対面でできる状態だったのが逆に一層悲しい。最初から学校閉鎖しているところに留学するという心づもりがあったならまだしも、後からずっと閉鎖になるのはつらい。

マニトバ州なども、時々クローズになりましたが、でも完全なクローズは1か月~2か月くらいだったと思います。


もちろん、日本にいるのとカナダにいるのとでは全然違いますし、コロナの中でオンライン学習でも多くのことを学ぶ機会はあったと思います。ネガティブにならずに、学習と向き合えた学生さんはそれだけで素晴らしい能力を持っていると思いますし、本当に立派です。

ただ、オンタリオ州に渡航したことでの長期間にわたる機会損失があったことも確かです。


本当に、このニュース記事の言う通り、オンタリオ州は学校リオープンにおいてかなり慎重な姿勢を貫いていたことが分かります。

ちなみに2021年度(2021年9月~2022年6月)はオープンで始まりましたが、オンタリオ州は全学校でオンラインの選択肢を取りたい家庭のために、1年通じてオンラインも提供することになったそう。さすが慎重派。

BC州は学区によりオンラインを選べるところもある、という程度。


語学学校やカレッジはというと


これも州によって違いましたが、上記で「公立義務教育学校の閉鎖とオープンはクリティカルな問題」(=できるならオープンしていたい)と書いたことを思い出してください。

じゃあ、語学学校やカレッジはどうでしょうか。


語学学校はそもそも留学生が行くものなので、あまり影響が国民に出ることはない=無理してオープンしなくてもいい

カレッジは基本成人が行くものなので、オンラインでもいろんな影響が少ない=無理にオープンしなくてもいい


語学学校は、多くの州でずっとオンラインでした。

完全にほぼすべての州で対面ででき始めたのは、ワクチン接種が広がり夏になった2021年7月ごろだったと思います。つい最近。

ただ、それ以前は、BC州だけは、対面でできていた時間がやや長かったように思います。マニトバやオンタリオ州の学校は、公立義務教育学校と比べてもさらに悲劇的で、全然対面でできませんでした。


カレッジもほとんどオンラインだったそうです。研究や実験、実習など「どうしても対面でないと学習上厳しい」科目だけ対面としていたところが多かったようです。


まだまだコロナ禍は続きそう


今(2021年9月現在)はワクチン接種の広がりのおかげで、無事にどの学校もほとんどが対面に戻っています。

が、語学学校やカレッジはワクチンパスポート制度により、認可されたワクチン接種を完了している人だけが、対面に参加できる、としているところが多く、選択肢としてオンラインをサブで残している、というところが多い様子です。


しかしニュースなどを見ていると、来年も再来年も、とても「完全にコロナがなくなる」とは思えません。

いつ、新種の株が現れたり、接種の効力がなくなってきたり、またオンラインに戻るのかは、誰にも分かりません。

そして、それに対してどう社会が変わっていくのかは、本当にまだ見えないところ。


ただ、私たちも学んでいる。

少なくとも、これから留学をプランする方は「これまでの国や州の動きからリスクヘッジをする」ことが可能です。

リスクヘッジというのは、リスクに備えることです。


十分に情報収集を行って、なにか予想外のことが起こっても、最低限の損失で抑えられるように慎重にプランできるといいですね。

それがコロナ禍で後悔の少ない留学をする一つのヒントになるかもしれません。


というわけで、そんな視点も今は留学プランニングには重要です!よければご参考にしてください。


ではまた次回!

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