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留学相談会

コロナ禍の今、高校留学の現状は?

Yukikoです。

夏は留学シーズンとしても1年で一番留学人口が爆発する、ハイシーズンなのですが、今年は静かな夏でした。

カナダ現地では留学業界のお友達たちが「毎年忙しくて楽しむどころじゃないけど、今年は相当夏を満喫できた(笑)」とポジティブに過ごしておりました。

 

我々は夏は静かだったかというと、やはり9月にカナダに戻る学生さんの準備などが忙しくて違う内容でバタバタ。

本当に例年と違った特別な1年です。

 

 

現在のカナダの入国制限は?

 

現在、3月から変更はまったくなく、今も新規の入国者を受け付けていない状態です。

依然、すでにビザを持っている学生、就労者か3月18日以前にビザ許可レターをもらっている人のみが入国できます。

このルールは現状では9月30日までとされています。

 

先日、9月21日までであったアメリカとカナダの国境閉鎖がまた1か月、10月21日までと延長されましたが、おそらくほかの国との国境クローズ(渡航制限)もまた1か月延長される見込みです。

最近ではカナダでも社会活動の再開と比例して感染者も目立つようになりました。

なかなか気を抜けず、ルールの緩和もできない状態が続いているようです。

 

アメリカとカナダは学生ビザの学生の入国は3月18日ルールなしで可能となっており、実質学生ビザの該当者は入国制限が緩和されている状態なので、ほかの国に対してもそのルールだけは適用してくれないか、願う日々です。

 

秋に向けて緩和の流れが来ているという噂があったものの、それも政府のどこかで止まってしまっているのが現状とのことでした。

それをかなり真正面から信じて待っていたカナダの教育機関はがっかりしている様子です。

 

カナダの留学生に関わる教育機関のスタッフはまだ望みを持っているとお話しするかたもいますが、正直この秋を逃してしまっては、なかなかオープンは難しいのではと個人的には思っています。

でもカナダはいきなりびっくりする文字通りサプライズな発表をしたりするので、本当にもうわからない…!!というところでもあります。

 

今年度(2020年度)スタートの高校留学はどうなっているの?

 

なんとノバスコシア州の留学生プログラムは、継続生も新規生も関わらず、いったん夏休みに帰国してしまった場合、9月からは一切留学生を入れないという衝撃の発表をしました。

ナデシコでは今年はノバスコシア州の学生さんはいなかったので混乱に直接的に巻き込まれることはありませんでしたが、もしいたとしたらほかの州のプログラムに編入するほかありません。もしくは日本に戻って編入するか。。

ノバスコシア州も州内に感染者を入れたくない気持ちが強いのかもしれませんが、本当に衝撃です。

不安定なご時世はノバスコシア州のプログラムは避けたほうがいいかもとすら思いました。

 

話は戻り、ナデシコのほかの州の継続生は幸いビザを持っている学生さん中心なので、夏休みの後はカナダに帰って履修を続けています。

ただ、今年はクオーター制という2科目ずつの履修だったり、学校によってはブロック制という1科目ずつの履修だったりとかなり変則的です。

登校も週3~4ほどの半日の学校が多く、勉強の負担は少ないようですが、いつもと違う過ごし方となり戸惑いもあるようです。

コースもちょっと調整しづらいなのかな?と学生さんの話を聞いていると思います。

 

また、ビザが早くから取れていた一部の新入生の学生さんも何とか生活をスタートさせて、一生懸命生活に順応しているところです。

想像していた学校生活と違うところも多いようですが、同じ年度スタートの予定だった学生さんでもまだ渡航できていない学生さんも多くいることを知っているので、かみしめながらカナダでの時間を過ごしていてくれると思っています。

 

そして、新入生でビザが3月18日以前に取れなかった学生さんは今も渡航できるタイミングを待っています。もう本当にこのグループを思うと心が締め付けられる思いです。

もうかれこれ半年以上、ずっとつらい。

 

ただ、カナダの教育委員会側も措置を発表し、オンライン学習で単位を取得できるように選択肢を増やしてくれました。

どうもすべての学区がそのように対応しているわけではないようですが、ナデシコの学生さんが出願した学区は幸運にもすべて学区側がオンライン学習のシステムを準備してくれ、一部の学生さんがすでにオンライン学習をスタートさせたところです。

 

オンライン学習はいきなり大変かなと思いますが、ネイティブが受講するものと違い留学生が受講する前提となっているのが救いです。

まずはみんなELLや数学(カナダの数学は日本より難易度が低め)など、留学生がついていきやすい科目からスタートしました。

 

ナデシコではアカデミック相談LINEというカナダの高校を卒業した大学生さんから勉強の指導をもらえるサポートや、なんだかうまくいかないときの学区との相談サポートなどもあるので、うまく利用してがんばってほしいなと思います。

 

そろそろ正規留学は来年9月からの留学を出願するタイミング…

 

高校留学の扱いの多いナデシコにも、来年9月からの留学のご相談はそれなりに来ています。

しかし!まだ渡航制限が出ている状態では実際に行けるかどうかわからないわけで、手続きには入りづらいご様子です。

 

例年と比べても出願するにはまだ早いので、どうしても入りたい!という学校があるわけではなければ、年末~年明けくらいまで引っ張って様子を見てもいいのではと思っています。

それまでに状況が変わってほしい…。

 

提案できることがあるとすれば、来年度から卒業留学の高校留学を検討されている学生さんは、日本での高校受験もしておくことをおすすめします。

そして春からも渡航制限が解除されなければ日本の高校に通学して、勉強できる環境を持っておくのがベストなのでは、と。

必ずしも全日制ではなくても、自分に合うと思えば通信でもいいと思います。

 

カナダに渡航するまでの教育の場を残しておくと安心です。

 

来年の秋にはさすがに渡航できるはずと見込んでいますが、それも誰にも分かりません。

リスクヘッジをしておくとすれば、やはり日本にも道を残しておくことが考えれるかなと思います。日本の高1の単位はカナダの高校に行くと交換もしてもらえるので、それはそれでカナダに最終的に行くとしても役立ちます。

 

やはり一番不安になるパターンは、日本でどの学校にも所属せずに、かつ渡航もできない、気持ちが宙ぶらりんな状態が続くことです。

ナデシコでは今年の学生さんには9月に渡航できない可能性も視野に入れて、通信や日本の学校の継続をアドバイスしていましたが、おそらくまだ日本のどこかには今も何もしていない高校1年生もいるのではと思います。(エージェントさんによっては9月に行けると案内していたところもあったようなので)

 

ただ、少なくとも、カナダではオンライン履修の選択肢も今回増えたので、来年度のかたも最悪カナダのオンライン学習に籍を置くことができます。

でもそれも9月からとなるしオンラインだし、私は日本の学校教育から受けられるものは大きいと思っています。し、やはり日本に可能性を残しておくことは精神的な意味で土台ができます。

 

本当、最終的に自分がどこに着地するのかわからないのが一番不安だし気持ちも集中させづらいし、困りますよね。

まさに今年の新入生の学生さんはそんな感じで心が痛いです。オンライン学習に取り組んでいる学生さんでも、やっぱり合わない可能性もあるし、日本の学校と並行している学生さんも多いです。本当はどちらかに集中できるのがあるべき姿です。

今年はマルチタスクみたいな勉強の仕方をしないといけない。

 

オンライン学習での履修ができることになったので、カナダの卒業留学に遅れを取ることがなくなりましたが、これが決まるまではまったく道も見えませんでした。

今何を一生懸命にやるべきか、見つけるまでが一番精神的にしんどいなと思います。

 

でも、ご家族も本人も「絶対カナダしか嫌だ!」というぶれない気持ちがあるのであれば、日本での道は残さなくてもいいかなとも思います。

オンライン履修に参加すればライトトラックに乗ることができます。でもオンライン履修を取り扱っていて、サポートのある学区を選ぶことがおすすめです。

 

見ている限り、オンライン学習へのサポート体制も学区によりちょっと違います。

まぁ学区も始めてのことですしね…。

 

と、本当にイレギュラーにイレギュラーを重ねた年になっております。

来年度の話をしていますが、まずは今年度、どうか後期セメスターからはせめて渡航できるようにと思っています。

 

高校留学は年齢に制限のある留学で、今しかできません。

多感な時期に、高い英語力を求められることなく、同世代のネイティブといきなり同じ教育を受けられたりかかわりを持つことができる、唯一の留学とも言えます。

ほかのタイプの留学よりも、はるかに貴重なチャンスの多い留学であることは間違いありません。

 

みなさんの人生にどうかこの高校留学というスパイスが加わるように、心から祈っています。

 

ではまた次回(‘ω’)ノ

 

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