さて、今日はもちろんもう定番になりつつある、新型コロナ関連のトピックです。
最近はカナダでこんなレポートが発表されました。
全編英語ですが、プレゼン形式で視覚に訴えるグラフ系も多いので、英語に自信のない方も読みやすいと思います。
これによると、とくに14ページ目では、「何も対策を講じなかった場合」(赤ライン)「より弱い対策を講じた場合」(青ライン)「より強い対策を講じた場合」(緑ライン)の収束に向けてのタイムラインを確認できますが、
・対策が成功した場合(緑)…初夏ごろにピークアウトを迎え、夏中には減少の一途をたどり、秋には収束する。
・制約を緩めた場合や対策が失敗した場合(青)…ピークアウトは初秋にずれ込み、その後、秋から冬にかけてゆるやかに時間をかけて減少、収束は来年の春ごろに延びる。
・少なくとも6月ごろまでに収束するというシナリオは想定していない。
とカナダは予想しているようです。
これに加え、カナダは公式のウェブサイトで6月30日まで入国制限は有効としていることもあり、まだまだしばらくは今の状態が続きそうですね。
と、長期戦が見込まれている中で、続々と語学学校さんたちが「オンライン語学学校(レッスン)」をスタートさせています。
どんな学校がオンライン語学学校を始めている?
カナダ大手のILACや、ILSCだけではなく、バンクーバー中規模校のVGCやトロントの中規模校RCIISなどもスタートしました。今日はケロウナにある小規模のIGKでも告知がありました。
費用は通常の通学形式のESLの授業料と変えない学校もあれば、お安めに設定している、もしくはプロモーション(割引)としている学校もあり、さまざまです。
こうした取り組みはカナダの語学学校だけではなく、オーストラリアやNZ、アメリカなどの語学学校でも行われており、オンラインである以上、正直学生さんは選び放題ですね。
ちなみに形式はグループレッスンの学校が多いようですが、個別のレッスンプログラムを提供しているところもあります。
既存のオンライン英会話と何が違ってくるのか、など気になりますよね。
オンライン語学学校のメリットとデメリット
思いつくものを列挙してみました。
【メリット】
・ホームステイなど滞在費用の部分がいらない
・留学気分を気軽に味わえる
・カナダならカナダ、オーストラリアならオーストラリアなどの英語アクセントを任意で選んで学習できる
・先生は語学学校で働く熟練したプロ教師であり既存の東南アジアの講師(経験が浅いことが多い)によるオンライン英会話とは質が異なる
・留学にいずれ行く予定である場合は現地情報なども聞ける
・留学にいずれ行く予定である場合は現地でのコネクションや人間関係を一足先にオンラインで構築できる
・通常コースに比べて少し費用が安かったり、プロモーションをしている場合がある
・これまではなかったTESOL(英語教授法)や高校留学準備プログラムなど、より特化した専門コースをオンラインで勉強できる(既存オンライン英会話ではIELTSやTOEFLなどの試験コースしかなかった)
・いろいろな国籍の学生が一緒に勉強するオンライングループレッスンは新しい刺激になる
【デメリット】
・多くの学校でローカルタイムの授業を行っているため、時差が発生する
・多くの学校で新しく始めた試みなので、フィードバックが少なく、各校の授業の質を比べられない
・既存のマンツーマンのオンライン英会話に比べると費用がかなり高い
・せっかくのグループレッスンでもオンラインであるがゆえにクラスメイトと友達になりにくい
・ビギナーにとってはオンラインになることで精神的な会話へのハードルが高くなり授業が一方的になりがち
・ネット速度や技術的な問題がある
というところでしょうか?
デメリットの時差については、オーストラリアは日本と時差がないのでいいですよね。あえてオーストラリアを選んでもいいかも。
参加している人のコメント
ちなみにすでに留学先に渡航していて語学学校に通学中にコロナの影響で途中オンラインに切り替わった方がたくさんいます。
そういった方々からのコメントはちょっとSNSを検索するだけで見れちゃいます。便利な世の中。
ESLのオンライン授業がしんどくて明日は休んでしまおう…
相手の言ってることがわからなかった時の自分の沈黙が地獄すぎて耐えられない。。英語話すのトラウマになりそう。— ルイ (@ehVKgBunFm2jx14) April 7, 2020
今日もオンラインESL終わり。
Zoomの使い方は先生も生徒も慣れないし、画面の切り替え時にもたついたりするけど、少しずつ慣れてきた。
たまにtechnical issueがあるので、まぁそれも経験ということで…— りんごりん@米国 (@ringo_rinrin) March 27, 2020
僕の語学学校ではオンライン授業の録画機能があるので、いつでも自分のタイミングで見ることができます。
そして、出席は授業を受ける前に別のフォームに必要事項入力して送信するのみで非常に簡単だし、宿題提出は自分でドキュメント作成して送信か2択の選択入力式のページを行うだけ!
非常に良い!— ゆうき☀️LA留学🇺🇸 (@takeiteasy_721) April 13, 2020
ずーーーっと家にいるので、オンライン語学学校の先生とのSkype授業が結構気晴らしになっている😂 同じく韓国の家で篭っている先生もかなり暇らしく、授業時間以外にも結構チャットで雑談している…ウイルスよ、新しい友情をもたらしてくれてありがとう、とは言わない😇早く撲滅されてくれ💉🦠🔨😷
— ®inΛ ○kazawΔ (@rokaz) April 10, 2020
と、ちょっとネガティブな意見もありますね。
すでに通学していた学生さんがオンライン移行するのと、完全新規の方がオンラインからスタートされるのもまたちょっと違いそう。
おすすめの利用方法
個人的には、高いプログラムにそれなりの期間を申し込むのはリスキーだと思っています。
同じ場所のそれなりの語学学校がいくつかプログラムを提供していたとしたら、できれば費用の少しお安め、もしくはプロモーションが大きめの学校を選び、最短期間で申し込んでみるのがおすすめです。
ただし費用の支払いでクレジットカード利用ができず、国際送金費用がかかる学校の場合は、それも踏まえて期間を検討ですね。
長くても2週間くらいが妥当なのでは…と思います。合う合わないが大きいのがオンラインでの参加です。
カナダの語学学校ILACのILAC Kiss
大手語学学校のILACはなかなか早い段階から、「ILAC Kiss」と銘打ち、オンラインコースを開講しました。
一般英語だけではなく、ビジネス英語や試験対策、進学英語などのアッパーレベルにも対応してくれます。
とくにビジネス英語や進学英語に関しては、ネイティブスピーカーの先生に見てもらえるというのはかなり大きいですね。
先日エージェント向けのトライアルがあったのですが、一人ひとりきちんと当ててくれたり、Zoomには挙手などのアイコン機能があったりと、初めてでもかなり参加しやすいものでした。ディスカッションなども比較的スムーズ。
週30レッスン(15時間のオンラインレッスンと7.5時間に相当する課題)で、結構がっつりです。
時差にも対応できるよう、日本は朝7時半~と朝10時~のコマを選べるようにしてくれています。
そして費用がなんと週100ドル(4月末までのプロモーション)!
今はカナダドルもお安いので、週8000円くらいですね。1か月にしても32000円なら、国内の某大手英会話スクールなどとそう変わらないのではと思いますね。
個人的には試してもいいのではと思えます。
つまるところどうかというと
「オンライン悪くないけど、通学には敵わない」は間違いないと思います。
ただし、むざむざと非生産的な時間を過ごしているくらいなら、価値は大いにあります。
そして結構な量の課題はすごくいい!グループレッスンだから、やってないとクラス参加もできないことになるかもしれないし恥ずかしいです。
マンツーマンで「やってない~てへぺろ☆」みたいな誤魔化しはきかない。
一般の方向けにもトライアルできるようにしてほしい、というのが私の本音です。技術的に可能だと思うんですよね。
でもそれがいつまでももしできないようなら、評価はあまり良くない、と判断してもいいのでは?自信があって好評なら、各校がトライアルも出してくると思います。
どんなプログラムがあるか、どんな方向けかなど、お問い合わせをいただけましたらもろもろご案内します!
とりあえず詳しい内容の全容が見えたILACを今日はちらっと紹介しましたが、まだまだあります。
このように今の状況に合わせてみなさんにとって少しでも役割を果たせるように、どの機関も必死です。
われわれナデシコも、がんばってまいらねばなりません!!!
今は既存の学生さんのフォローアップとブログをアップしていくのが精いっぱいなところがありますが、少しずつ新しい動きもとっていきたいですね。
引き続き、一緒にみなさんがんばりましょう(‘ω’)ノ