そもそも帰国後に英語はどうなるのか
答えは簡単。
「使わなきゃ廃れる。」
です。
非常に厳しい現実です。
一般的な1年の留学で日常生活レベルの英会話力をつけて帰ってきたとします。
TOEIC600~700くらいでしょうか。
日本でただ英語に触れず、ブラッシュアップしないと留学前にすら戻るかもしれない。
英語は一定のラインを越えれば、自転車に乗るように、しばらく離れていてもその感覚が戻ってくる、とか言いますが、個人的にはその自転車はかなりぐらついていると思います。
やっと乗れているかくらい。。
私の英語ももっと昔はちゃんとしていたし、声大きかったし(自信があった)、頭よさそうな単語をもっと使えていましたが、今は「内容が伝わってる」のレベルを越えません。
何より遅い!!!
自分の英語はとにかく遅くなった!!!
それでも”あの時”のようにイキイキ話せる場
それは、
「親友との会話」
です。
私は2年カナダにいましたが、幸運にも親友と呼べる友達を作ることができました。
彼女はもともと台湾人ですが、カナダ永住権を取得してカナダ歴ももう10年くらいになるでしょうか。
英語はもちろんペラペラです。
先日日本に旅行できました。
すき焼きを食べました。
このあとすき焼きのつける用の卵を鍋に入れていました。
TAIWANと書いてあるパーカーはネタでもなんでもありません。
彼女との会話では、本当に留学していたあの時に戻ったような気持ちになります。
なぜか彼女とは英語が大丈夫になるんです。
ただやはり速度は遅めで、時々文法が崩れてしまうときもあるのですが、彼女は「は?どういう意味?」と毅然と聞いてきます。
私も頑張って伝わるまで話します。
「気まずい」とかそういうのがとにかくない関係なのです。
私がもっともイキイキと英語を使っていると感じ、英語が話せることを心からうれしく思うときです。
もっとも英語が弾むシーン
それはガールズトークをしているとき。しかも結構毒づいているとき。
つい先ほどの彼女とのテキストのやりとりです。
Aという共通のお友達(同じくカナダ永住権はあるけどバックグラウンドは韓国)についてのお話でした。
☆「ねぇ聞いた?Aってばまた新しい彼ができたらしいよ!インスタあげてた」
★「え?まじ?どれ?」
(写真チェック)
★「見てきた。全然前の人と違う系だね。」
☆「Aって彼氏途切れないけどいつも違うタイプだよね~今回は27歳らしいよ!」
★「若くない?結婚早くしたがってたのに遠ざかりそうじゃん。韓国の人?」
☆「そそ、しかも軍隊から帰ってきたところらしいからさ~難しいよね~Bが言ってたけど典型的なSolder Typeらしいよ」
★「Solder Typeって言葉うけるんだけど。Solder Typeってなに?」
☆「まだウブでこれから楽しみまくるぜー!みたいな人のことらしい(韓国ではそういわれているらしいですが真偽は分かりません)」
★「えー結婚遠ざかりそうなにおいしかしないじゃん」
☆★「Let’s see how it goes…」
という。
この会話がたった5分足らずで行われ、私のこの5分は頭が完全に英語脳。
このやり取りの文を打つ速さったらないですよ。
そしてやり取りしているときもつい「Wow」とか言ってしまう。
しかも、やはり異文化も恋愛シーンでは結構出るので、毎回新しい価値観やSolder Typeなど新しい概念にも出会えます。
ところでちょっと女子っぽい毒も感じていただけたでしょうか。赤裸々すぎたかしら、でも女子ってこういうこと話しますよね!?!?
噂話的な
親友を作ることにはメリットがいっぱい。でもどうやってる作る?
当たり前ですよね。
つらいとき助けてくれるし、このように帰国後の英語の自信回復にも一役買ってくれます。
でも親友を作るのは難しいです。私は英語の問題よりも、気持ちの問題の方が大きいと思います。
私がこの親友と遊び始めたときは、めちゃくちゃこの子のこと怖かったです。
英語ペラペラだし、ちょっと何言ってるか分からないので話も面白くなかったし、まさか自分の話も伝わるか分からないからしないし、見た目も強そうだし。。
一緒に遊ぶことが楽しくもなく、なぜ今思うとこうなれたのか不思議なくらいです。
でも私は「ただ一緒にいる時間を積み重ねた」ことで親友になれたと思います。つまらなくてもただひたすら時間を過ごしました。
そして時間を重ねることで分かり合えること、楽しめることが多くなり、最終的に彼女を助けたいと思う気持ちも生まれてきました。
この助けたい、支えになりたいという気持ちが芽生えてから、親友と呼べる関係になったように思います。
きっと最初に彼女に自分を助けてほしいから友達になろう、と思っていたら、ちゃんとした関係は築けなかったと思います。
どうしても自ら友達を作ろうとするときは自分が助けてほしいとき、楽しませてほしいときです。
でもそうそう都合よく友達はできるものではありません。
勇気、さらに忍耐と理解が必要なのです。
でもやっぱり英語は疲れる
いつも日本語で過ごしていて、しゅっと英語に切り替えられ、1日中英語を使っても疲れない人っているんですか?
幼いころからバイリンガルとか、お仕事で使う人や日常的に英語を使う人ならわかるんですけど。
そこそこの年齢になって、やっと英語で不自由なく話せるようになって、帰国して日本語にどっぷりつかっている私は、1日中英語だと正直、相当疲れます。
年に数回あるカナダの学校とのビジネスミーティングも朝から夕方くらいまででへとへとです。
この親友が遊びに来た際も、カナダ人で日本人と結婚したマイケル(外資系人材派遣勤務)と、カナダ人だけど親が日本人のケン(某大手インターナショナルアパレル勤務)、親友と私は初対面だけど親友の別の友人の女の子(イベント会社勤務)の5人で集まったんですね。
当たり前ですけど5名が一斉に英語なんですよね。
しかも生粋のカナダ人が2名もいると、本当にしんどい。
私はつねに「ちょっともう今日英語しんどいからさ…私のことは一人にしておいてよ…」と言って、「何言ってるんだよ~!じゃあ英語練習しなきゃ!!いい練習だろ!!?HAHAHAHAHA」というやり取りが15回ほど繰り返されました。
どれくらい日本で英語使っていると、疲れなくなるんでしょうね。
ちょっと実験してみたいですね。
という今日も人の役に立つのかわからないような内容でしたが、間違いなく英語は話せるほうが人生が豊かになり、それ以上に親友が海外にもいるということはかけがえのない財産になります。
ぜひみなさんも自分が一番イキイキと英語を話せる場所を考えてみてくださいね。
きっとそこには一番大事な人の存在を感じられるはずです。