日本のオフィスからMinamiです!
英語を身に付け、海外の大学へ進学する…今や珍しい話ではありませんが、私が高校を卒業した頃は(うん十年前ですが…)、とても珍しかったのは間違いありません。
私が留学している間、私の母は知人たちに「青い目の人連れて帰ってくるんじゃない?」と散々言われたそうです。笑
今は留学が身近になり、英会話教室が街の至る所にあり、自宅でオンライン英会話のレッスンが受けられる時代になりました。
最近、「グローバル教育」という言葉をよく耳にしますね。
「国際バカロレア International Baccalaureate」という言葉はどうでしょうか?
グローバル教育のひとつである国際バカロレア(IB)は、スイス発祥の教育プログラムで、このプログラムを修了することで海外の一流大学へも進学出来る道が開けるという、なんとも魅力的なプログラムです。
日本の一条校(教育法第一条に定められている学校)の中でこのIBを実施している学校は、現在全国に17校。
授業は英語、フランス語、スペイン語で行われますが、日本におけるIBの授業は基本的に英語で行われます。
2016年からは、新たに一部科目を日本語で行う「日本語DP」が導入された学校もあります。
とは言え英語力がないとこのプログラムへ参加するのは難しいです。
目安としては、日本の学校ではTOEICのスコアは500以上あると授業の内容を把握することが出来るようです。帰国子女が多く在籍するのは、これが理由のようです。
高校留学で英語力を付けて受講する場合もあります。
IBのプログラムにおいて誤解しやすいのが、その学習における目標です。
IBでは、英語を身に付ける事を目標としておらず、トピックから何を学ぶかが大切な目標なのです。
ですから、IBはアクティブラーニングの方向性を持ち、将来的に世界を舞台に活躍するためのコミュニケーション力を養うことが出来るプログラムという訳です。
一般的な日本の教育は、一言で言うとまるっきり逆の発想ですよね!
思考力、課題を発見する能力が問われ、養われていくプログラムのようです。
カリキュラムの内、学習指導要領の科目として見なせるのが半分程度のため、高校3年間の学習時間はかなり増えます。
IBの資格は、45点満点中24点以上で資格の取得が出来ますが、英国オックスフォードやケンブリッジ大学などの一流と呼ばれる大学への入学の目安は、40点です。
高い学力がないと、IBの資格だけでは希望する大学に進学することは出来ない様です。
近年、日本の大学でもこのIB を入学資格として認定するようになった大学も増えて来ました。
詳しくは下のリンクからご覧ください。
私の娘の通う学校でもIBの受講が出来るので、先生にお話をお聞きしたところ、以前は受講者の中には受講を途中で諦めてしまう場合も多々あったとか。
一度受講を始めると、通常のコースに戻すのはかなり大変な作業のようです。
最近はお試しでIBを受講させるなどの工夫をしているそうです。
一番大切なのは、受講者の「やる気」だと仰っていました。
ちなみにナデシコで高校留学をしている学生さんの中でも、カナダの高校には公立でもIBが取れるところもあり、入りたいと手を挙げた学生さんがいましたが、「ネイティブ級の英語力がないとダメ」と入ることを断られてしまいました。
その学生さんは日本の中学ではほぼオール5で、カナダのその高校でもAばかりを取っていましたが、英語力が足りないことでほかの学生の足を引っ張るということが懸念されるということでした。
でも留学生中心の私立高校のIBプログラムであれば、比較的留学生でも入りやすいようですよ。また学区によってもとらえ方が微妙に違うので、もし気になる方は先に問い合わせをしてみるとよいと思います!
IBを考えるなら、日本の学校の方が近道になりそうですね。
というわけで、ちょっと留学からはそれましたが、グローバルな教育についてでした。
IB受講を検討する際の参考になさってくださいね!