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カナダの高校、私立?公立?どっちがいいの?

またまた登場、Kです。今回は、前回紹介した学区見学の中で、学区の担当者と話に少し上がった公立と私立の違いについてご紹介させていただこうと思います。

カナダの先生事情から公立、私立高校のメリット、デメリットまで詳しく書いていきます。

 

※K自身、小学校から現在の大学に至るまで、公立の学校に通っているため、公立のメリットばかりを全面的に出してしまうといった個人的意見、偏見がこの記事には含まれている可能性があります。予めご了承ください※

 

カナダの高校のシステムをまだ知らないというかたはぜひこちらへ~

【以前のブログ】カナダの高校のシステムを徹底解説!!!

前編後編

 

それでは、どうぞ〜

 

カナダの学校の先生事情

 

まず、はじめにカナダで先生になるため、必要なもの。それは、Bachelor of Education、つまり 教育学士です。

 

学士は日本でいういわゆる「大卒」。4年制大学を卒業したらもらえる学位です。

ただし学士といっても、この学士、普通の学士ではないんです。4年間他の学士を取ってからじゃないと教育課程(教育学士の勉強)には、入れないんです。

(教育学士は、他の学士を取得してから基本2年間ほど取得にかかるそうです。)

 

なので、日本でいう修士みたいな扱いですね。でもなぜか学士( Bachelor)っていう名前なんです。謎(笑)

 

中には、デュアルディグリー(Dual Degree)と言って、学士をとりながら同時に教育学士を取得する方もいるそうですが、先生になるまでの道のりが半端なく大変なんです。

 

たとえ、教育学士を取得できたとしても先生にすぐ慣れるというわけでもなく、先生の中には、先生になる前に携帯会社で働いていたり、水泳のコーチやってたっていう人もいて様々です。

ちなみに、自分の知るその先生方は英語担当の先生。

 

様々なバックグラウンドを持っているので、カナダの学校は面白いのかなと思ったり。

日本のように教員免許って、将来の保険のために学士取得中に取るっていう感覚ではなくて、本当に教師になりたい人が取得する学士、資格っていう感じです。

 

実際、私の大学でフランス語の教員を目指している方(大学5年生)に聞いたんですが、教育学士を取得する課程へ入る時の競争率は高いそうです。

←優秀な人材を求めている、優秀な方々が教師である証拠では!?

 

公立高校のメリット

 

さまざまなバックグラウンドを持った生徒が入ってくる生活環境や宗教、人種、様々な違いを持った生徒がいるので、その違いからの学びが大きいです。

 

日本のように、小学校から日本人ばかりっという環境ではなく、

(最近は、外国人が増えてきているそうですが…)

移民としてカナダに来た人、カナダで育った人、などなど、文化、言語の違いから学び、その違いを尊重できるの人間への成長ができるのではないでしょうか?

 

学校での授業では、クラスのサイズも毎年限りがあり、少人数制になっているところが多くなっています。

 

さらに、先生が優秀であることが多い。

というのも、日本もある程度そうかもしれませんが、カナダは先生の給料や福利厚生がさらにいいんです。(州にもよります)

ということは、より優秀な先生が入ってきやすい。修士を持ている方も多数だそうです。

 

実際、私のアカデミックカウンセラー(高校自体のどの授業をとるか等相談する先生)は、UBCで修士の教育学士を取得されていました。

理系の先生は、UBC卒やHonours degree(名誉学士)を持っている方が多かったような気がします。

 

ちょこっと大人な、いやらしい部分かもしれませんが。ブリティッシュコロンビア州では、公立学校の教師歴10年の先生の平均の年収は、CAD$82,000ほど。

 

経験や、資格によって個々の先生の収入は異なるそうです。

ちなみに、公立高校の先生の方が、給料や手当て等の待遇が私立より良いそう。(ある学区の担当者による)

さらに、公立の学校の先生は二ヶ月の休みある(7月、8月の夏休みは部活なども基本ないので休み)

(参照:https://www.makeafuture.ca/resources/salary-finder/)

 

日本と比べると日本の役職のない教師の年収は、400万円~600万円ほど。

学校や年齢、役職によって異なると思いますが、大きく異なりますよね。

夏休みも部活や事務に時間をさくのが普通で、高校になると夏休みでも補習、課題のチェックなどやること盛り沢山。

 

カナダの学校の教員は、学区ごとで採用されているそうで、学区内での経験が長くなることが多いそう。

実際、公立学校の教員になるのって、大変で私立の教員になるより大変だとか。(実際にある公立学区のスタッフが言っていました。)

生徒にとって朗報ですよね。同じ先生が、変わらずサポートをしてくださる。

 

去年の年はこうで、一昨年はこんな感じと先輩から、先生の雰囲気やクラスの難易度等聞けたり先生もそれぞれの学年の雰囲気によって対応してくださる。

 

急に大きく変わるってことがあまりない。そんな側面を見た上でも、カナダの公立学校はオススメできる気がします。

 

公立校のデメリット

 

公立学校のデメリットとしては、年や授業によって、勉強のレベルが異なるということ。

日本のように、カナダの高校では入学試験はありません。生徒一人ひとりのレベルは異なり、全ての生徒が大学進学を目指しているわけではないので、日本の高校のように学校や授業のレベルがいつも一定というわけではないんです。

 

生徒の中には、授業に参加せず単位を落としてしまう子や、授業に参加していてもガッツリ寝ている子、カップラーメンを急に作って食べ出してしまう子など、個性豊か?(笑)な生徒が集まっているのが特徴です。

 

だから、アメリカやカナダの有名大学へ進学したいという方に、必ずしもベストな選択とは言い難いのが現状です。

でも、そこから有名大学へ進学する留学生、カナダ人生徒がいるのも事実なのです。

 

周りに流されやすく勉強にだけ集中したいという方には、不向きと言えるかもしれません。

 

私立学校のメリット

 

なんと言っても、私立の強みは、少人数先鋭(公立に比べて)で有名校への進学実績多数!少人数だから、先生のサポートを多く受けられるのはどこでも聞かれるメリットの一つです。

 

さらに、IB(国際バカロレア)やAP(アドバンス・プレースメント)など、一定の能力が求められる授業の充実!

学校によっては、日本人カウンセラーが滞在しており何かあっても安心。

他には、リージョナルスクールやクリスチャンスクールなどの私立校を選び、宗教上の理由で進学される方もいます。

 

私立に進学される方の多くが、これらを理由に挙げられると思います。

 

私立校のデメリット

 

でも、はたしてこれが、留学生にとってベストな選択と言えるのでしょうか?

決して私立アンチというわけではなく。

 

とある公立学区の担当者が

「自国の私立の方が良いという固定概念でカナダでも私立高校に入学した方が良いと考えるのは安易かな」

とおっしゃっていました。

 

確かに〜って私、Kも思いました。

 

同じ価値観で、高い目標を持って努力する、家庭の経済環境の似ている学生と過ごせるというのは、大変貴重であり、恵まれた良い経験だと思います。

ただ、カナダでの多様性っていう面では、ちょっともったいない気もします。

違う価値観で、違う目標を持った、異なる環境の人から感化されて、さらなるステップへ道を切り開いていったり、その人たちへの尊重、尊敬も大事だなと個人的には思います。

 

よく言われますが、留学生が入りやすい(英語力や学力の審査がさほどない)私立校はカナダ人がいないインターナショナル私立に多いです。

せっかくカナダ人といきなり同じ環境で勉強できるのが高校留学なのに、それももったいないなと思います。

 

また、日本だと、私立に中学から入ると大学までエスカレーターでいけますよね(多くの場合)

カナダは必ずしもそうではなく、私立高校留学で、有名高校に進学してもその先が保証されているわけではありません。カナダの有名大学は基本的には公立のみです。

 

どっちがいいの? 何が結局大事なの?

 

なにが一番大切かといったら『なにがしたいか』。将来の目標、将来設計です。

 

ある公立学区の担当者に聞きました。その学区はいくつか高校があるので、「どの学校が一番いい?」と。

 

そしたら、『目標設定によって異なる』との回答でした。

 

たとえば、私、KはScience学部(理学部)に進学したのですが大学が求める条件は、必須科目のほかに、理科の科目や数学の科目がありました。

 

このように、日本でも文理選択と言って、日本で選ぶ大学の学部によって取る科目が変わるように、カナダの大学も目標によって必要なものが変わるんです。

なので自分が目標とするものや科目、「大学でなにをしたいか」「どう過ごしたいか」を明確にするといいと思います。

 

じゃあ、短期留学の方や一年留学の方はどうすればいいのか?

 

短期留学の方や一年留学の方は特定の必須取得単位がない方も多いと思われます。

そんな方は、Elective(選択科目)で学校を選んでみることをお勧めします。

日本では取れないカフェテリアのクラスやゲーム開発、バンド、コーラスなどなど、カナダならではの新鮮な経験をしてみるのもお勧めです。

日本語の授業があるクラスもあるので、お友達作りとして日本語のクラスに入ってもいいですね。(先生の助手のようなポジションになることが多いです)

 

今回のブログ、いかがでしたか?

Kの偏見満載、公立ひいきの内容となってしまいました。(笑)

 

私は、私立学校の経験がないため多くを語ることはできません。

 

もちろん、私立は私立の良さがあり、私立学校を卒業して輝かしく活躍している方々がいることも重々承知しています。

事実、ナデシコ留学は、私立高校の案内もしていて、ナデシコの生徒が実際カナダの私立高校留学を通して華々しく成長したという実績もあるようです。詳しくはこちらへ

 

今回のブログは、せっかくなので多面的にカナダの学校を見ていただくために、書かせていただきました。

 

公立は公立のメリット、デメリットがあり、私立は私立のメリット、デメリットがある。

 

その違いを理解し納得した上で、留学校を決めていただきたいなと思いました。様々な意見があると思います。それでいいんです。

自分の意見もその一つとして見てもらえれば。

 

何か質問等あれば、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

またのブログをお楽しみに〜
バイ♪バイ♪( ̄▽ ̄)ノ