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留学相談会

カナダの高校のシステム徹底解説!!-後編

さてさて、以前の前編に続き、後編です。

後編ももちろんKさんが書いてくれましたよ~結構細かい情報をかなり細かく…!!

 

カナダの高校のシステム徹底解説!!-前編

 

しかも最初1つの記事でしたからね、前後編に分けたけど。

どんだけ長い記事なんだ!!血のにじむような努力だったことでしょう。

感動。

 

ちなみに今回は部分的に私が総評を入れているので、厳密にはKさんと私の合作ですね。

 

さて、後編ではカナダの州別の高校の単位システムの解説です(‘ω’)ノ

 

オンタリオ州 編

 

オンタリオのカリキュラムはやはりフランス語圏に近いこともあり、カナダ人学生さんはフランス語が第二言語として必須で、これはちょっとBC州とは違う点です。

ただし、学区によっては留学生は母国語を第二言語として持っているので、これは必須としない場合もあるようです。

オンタリオは州試験もありますが、Gr9のEnglishのみでどうしても合格できない場合は補習という救済措置もあり、比較的おおらかなので、これはあまり心配しなくてもよさそう。

と、実質オンタリオはBCとよく似たシステムだと言えます。唯一大きく違うのは卒業単位のカウントがGr9から始まっているというところ。

(Gr9から留学していないといけないわけではなく、日本の中3の単位をGr9の単位としてほとんど交換してくれるのでGr10からでも実質卒業は目指せます。)

 


 

卒業に必要な単位は、Gr9~12の4年で30単位です。(1教科基本1単位)

 

このうちの18単位は必修科目となりますが、以下が内訳。

 

英語(4単位分、Grade9から12までの英語)、数学(3単位分うち1単位はGrade11(高校2年生)もしくはGrade12(高校3年生)から)、理科(2単位分)、カナダ歴史(1単位分)、カナダ地理(1単位分)、美術(1単位)、体育(1単位)、フランス語(第二ヶ国言語として←留学生の場合第二言語があるので学区によっては取らなくてもOKということも)(1単位)、キャリア学習(0.5単位)、公民(0.5単位)、

 

また、1単位は以下の中から取ります。

第2ヶ国言語としての英語かフランス語、先住民族の言語、古典または国際言語、ソーシャルサイエンスと人類学、カナダおよび世界史、ガイダンスおよびキャリア学習、職業体験

 

そしてまた別の1単位は以下の中から。

体育、美術、ビジネス学、フランス語(第二言語として)、職業体験

 

さらにまた別の1単位は以下の中から。

理科(高校2年もしくは3年レベル)、テクノロジー学、フランス語(第二言語として)、コンピュータ学

 

と、上記が18単位の必須単位の内容となっていて、一部は選択です。

これに加えて、選択科目より12単位の取得、40時間のコミュニティー活動(留学生のほとんどが、ボランティア活動をすることになるでしょう)、州立試験です。

 

こちらがオンタリオ州の教育省のホームページです。

アルバータ州 編

アルバータ州は言わずと知れた「教育水準カナダ一」の州。かなり自信もあるようで、結構この点をアピールしています。PISAという世界の教育水準調査でもかなり上位に入っています。
そのせいもあるのか、卒業をするにあたり必ず3年ないしは4年は必要、と言われている州です。
(BCは最低単位数でよければ2年半でも卒業の可能性はある。)
BC州やオンタリオ州の場合、日本で中3や高1を修了していれば、その分の単位をわりと交換してくれて、残りの3年や2年で卒業できる計算になることが多いのですが、アルバータ州は「留学生は2年で卒業は無理」とはっきり断言します。そもそも単位交換も結構厳しい様子。
アルバータ州の高校を卒業すると、カナダの大学を受験するにあたり、5%増しで他州よりもいい評価をくれる、という噂もあります。それくらいアルバータ州で卒業するというのはハードなんでしょうね。
先日、大使館フェアでカルガリー学区の方とお話しました。
ア「学区内(高校19校)には今合計で30名くらいの日本人の学生さんがいます。」
Y「そのうち、卒業目的の学生さんはどれくらいですか?」
ア「一割もいないですね。」
Y「!!!」
と。BC州の高校留学だと私の肌感覚ですが、30%くらいは卒業留学な気がしますが。30名もいて卒業目的が3名もいないというのは衝撃でした。
それくらい覚悟がいるということだなと思います。なぜそんなに難しいかは、以下では割愛です。でも理由があります。

卒業に必要な単位は100単位必要です。
その中に、
ENGLISH LANGUAGE ARTS – 30 LEVEL(高校三年生レベルの英語)、
SOCIAL STUDIES – 30 LEVEL(高校三年生レベルの社会)、
MATHEMATICS – 20 LEVEL(高校二年生レベルの数学)、
SCIENCE – 20 LEVEL(高校2年レベルの理科)、
PHYSICAL EDUCATION 10 (3 CREDITS)(高校1年レベルの体育)、
CAREER AND LIFE MANAGEMENT (3 CREDITS)(キャリア学習と人生設計)、
は必須で
さらに以下の中から10単位分。
 
Career and Technology Studies (CTS) courses(キャリアとテクノロジー学)、
Fine Arts courses(美術(彫刻等も含む))、
Second Languages courses(第二言語)、
Physical Education 20 and/or 30(高校2年、3年レベルの体育)、
Knowledge and Employability courses(知識と就職力のコース)、
Registered Apprenticeship Program courses(見習いプログラムコース)
Locally developed courses in CTS, fine arts, second languages or Knowledge and Employability occupational courses(地元で成長したコース)
さらに以下の30 level courseを10単位分。
30-level locally developed courses(高校3年生レベルの地元発展コース)、
Advanced level (3000 series) in Career and Technology Studies courses(キャリア、テクノロジー学でのアドバンスコース)、
30-level Work Experience courses(高校3年生レベルでの職業経験コース)、
30-level Knowledge and Employability courses(知識と就職力のコース)、
30-level Registered Apprenticeship Program courses(高校3年生レベルの見習いプログラム)、
30-level Green Certificate Specialization courses(高校三年生レベルのグリーンスペシャルプログラム)、
Special Projects 30(スペシャルプロジェクト)
30レベルの教科は、州立試験があるものもあります。
こちらが、アルバータ州の教育省の卒業条件の記載がされたホームページです。

マニトバ州 編

 

マニトバ州はオンタリオ州と同じく、卒業単位をGr9からの4年間で数えます。

ただし日本の中3の科目単位を交換してくれるので、ほぼGr9は修了したという形でGr10からも入学可能です。

 

マニトバの他州との違いは、「数学」と「体育」がGr12まで必須なこと!!

体育はとくにほかの州はGr10までで必須から外れます。

4年間、体育を取らせるとはヘルシーな州ですね。日本でも体育は卒業まで必須なので、とくに抵抗はないですけどね。

数学が卒業まで必須なのは、ちょっと理数系が苦手な子が多い留学生にとっては嫌ですね。でもその代わり、理科がGr10までで必須から外れます。BCやオンタリオ、アルバータ州は理科はGr11まで必須です。

 

マニトバ州も州試験のようなアセスメントテストがありますが、アルバータ州のような鬼のような数、かつ難易度のものではないようなので、ちょっと特徴的なカリキュラムをもつ州ではありますが、BCやオンタリオと難易度は似た感じといえるのではと思います。

 


 

卒業に必要な単位は30単位です。(1教科1単位)

 

内訳として、

 

必須教科の17単位は、

 

Grade9からGrade12までの英語、

Grade9からGrade12までの数学、

Grade9からGrade12までの体育、

Grade9からGrade11までの社会、

Grade9とGrade10の理科です。

選択教科の13単位は以下の中から選択します。
英語、数学、理科、フランス語、他の言語、アート(美術、音楽、ダンス、キャリア学)、心理学、コンピュータサイエンス、
テクノロジー学などから選択できます。
マニトバ州のアセスメントを受ける必要があります。
こちらがマニトバ州の卒業条件の詳細が記載されたpdfです。
と、ここまでがBC州以外の3州のカリキュラムのご紹介でした。

システムめっちゃ複雑じゃん…

そう思いの方、多いと思います。
でも、大丈夫!!!
ナデシコ留学と学区のカウンセラーからサポートが受けられます。
K的に難易度が高いのはアルバータ州だと考えています。
何故ならば州立テストがそれぞれの教科(高校3年生レベルの科目で)にあるからです。
私が取得した、ブリティッシュコロンビア州の高校の卒業は、比較的簡単になりつつあります。
私の卒業した年は、英語の州立テストがあり、さらにNumeracy Assessmentもあるという状況でしたが、
そんな英語の州立テストはもうありません。
何を持って簡単、難しいって一概に言えないんですけど、参考までに。

毎度おなじみの宣伝で締める終わり方しかしてないKですが、今までの読んでいただきありがとうございました。

 

このブログの投稿をもちましてKの投稿は最後となります。

 

たった数回しか投稿してませんが、今までありがとうございました。

 

留学をされている方、留学を考えている方、留学にもうすぐ出発の方、

全ての方が自分らしく、自分の満足のいく留学になることを心よりお祈り致します。

 

最後って言いつつ、また来年の夏とか近いうちに、

 

いろんなこと書くかもしれません。

 

その時は、またよろしくお願い致します。

ちょこっと難しい内容だったけどいかがでしたでしょうか。
またの投稿をお楽しみに。
バイバーイバイ♪バイ♪( ̄▽ ̄)ノ
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