Yukikoです。
さて、今日はなんとなくふと思ったことから書くつれづれごとシリーズ。
カナダで働くということについてです。
私はカナダにワーキングホリデービザとCo-op(実習として働いていい)つきの学生ビザで、カナダにいる間はがっつり働いていました。
今に生かされていることはたくさんあって、仕事はいろいろしましたが、そのどれもが大切な経験になりました。
私はとくに終盤の半年は、なぜか鬼のように働いていました。
貧窮していたわけではなく、とにかく働くことが楽しくて楽しくて仕方なかったのだと思います。
友達もそのころにはたくさんいましたが、やはり異国で1人で暮らすのは寂しくもあり、居場所を探していたのかもしれません。
それに海外で働きお金をもらい、自分が社会的に価値のある存在でいられることがうれしい気もしていました。
鬼のように、とはどれくらいかというと、4つの仕事を掛け持ちするくらいです。
私の当時の1週間のスケジュールは…
-土日:サンドイッチ屋さんでヘルプ
-月~金:早朝からお昼まで日系のIT企業の事務仕事、お昼から夜までマーケティング会社の企画営業、夜から「ナデシコ留学」の立ち上げの準備
-ときどき:語学学校のパンフレットやウェブサイトの日本語訳の校正
という感じで、週7働いていました。
サンドイッチ屋さんは、ワーホリ時代から働いていて、ちょうど新店舗をオープンするタイミングと2年目に戻ってくるタイミングが重なり、2年目も働けるなら働いてほしい、となりました。
時給もちょっとほかのスタッフより経験があるので上げてもらい、チーフ的な立場を任されることになりましたが、マーケティング会社などオフィスでの仕事が決まってからはどうしても人が足りないときにお手伝いをする程度にしました。居心地の良いお店で、今でも出張でカナダに行くと時々訪れて挨拶して、懐かしのサンドイッチを食べます。
サンドイッチ屋さんは朝から大量のサンドイッチを生成したりお客さんの注文に応えるという単純作業でしたが、お客さんとのコミュニケーションやマネージャーたちなどコワーカー(一緒に働く人)との関係づくりを学びました。
カナダでの接客業でも、日本人らしい気遣いはとても喜ばれることを知った初めてのカナダでの仕事でした。
ミスをしたときにキッチンスタッフのおばちゃんにコンテナを投げられるという怖い思いもしましたが、それも勉強でした。
そしてマーケティング会社のお仕事は、知人がFaceBookで募集の拡散をしていたので知りました。
日本では私は広告代理店に勤務していたのですが、そのときの仕事と共通することがとても多く、できるかもしれないと思ったのです。
日系の会社だったのですが、やはりカナダの顧客もいるので英語ができない自分に何度もへこみました。。
マーケティング会社では、カナダらしいSNSマーケティングの勉強やITスキルを勉強させてもらいました。
そして英語で対等に顧客と渡り合えない自分に気が付き、今のままの自分では、きちんと全力が出せないということを思い知った仕事でもありました。
IT系の会社での事務は、守秘義務のある会社なので詳しくは業務内容は書けないのですが、日本ではなかなか出会えないタイプの業種で、その業界を垣間見るチャンスをもらえたのがとても貴重なことで、本当におもしろかったです。
しかも同僚にちょっと変わった人が多く、ワーホリしているという人でも、なぜか極貧系ワーホリが多くて違う世界をここでも垣間見ました。。
みんなホームステイなどではなくバックパッカーズに寝泊まりしていて、よくPCなどを盗まれていたり水シャワーを浴びたりしているようでした。
そのうちの一人に、カナダのホームレスのための施設に食事に一度だけ連れて行ってもらいました。(本当は良くないことを承知で、社会見学のつもりで行きましたが)
日本にはない環境をコワーカーからも教えてもらって、良い経験だったなぁと思います。
そしてそのIT会社はお金持ちだったのですごい立派なビルに入っていて休憩時のコーヒーやお茶などが豊富だったことをよく覚えています。
そして私がマーケティング会社で勤めていることを知って仲良くなった語学学校の方から販促物の翻訳校正を個人レベルで頼まれたりと、単発で動いたこともありました。
とくにマーケティング会社で営業をしているとき、そこで出会った日系の方々のネットワークはすごいものがありました。
ビジネスを立ち上げている人がほとんどで、「帰国しないでこっちで働けば?」「誰かこんな人知らない?」など、仕事にあふれていて、ここから仕事を見つけたければいくらでもできそうな気がしましたし、そういう方からもらうパワーや行動力、刺激は本当に日本ではなかなかお目にかかれないものです。
海外の小さい日系コミュニティだからこそ、そういった普段は接することができない方たちとも会うことができたのだと思います。
また、カナダは基本的に給料は交渉することができます。
マーケティング会社での最初の面接でも「いくら欲しい?」と聞かれたのが印象的でした。ミニマム(最低時給)に毛が生えたくらいの時給しかもらってなかったから考えてなかった。。
そこから改めて自分の労働力の値打ちを考え、社長と交渉をがんばったりもしました。
私はオフィスではさほど英語を使わない仕事だったので、正直英語力はそこまで仕事で伸びたとは思いません。今のこの留学の仕事で英語ビジネスメールは覚えだしたくらいのレベルです(笑)
でも、それ以外の面、生き様や仕事との向き合い方、そして自分の能力の限界、自分の価値を考え学ぶことができたのは、やっぱりその仕事がカナダでの仕事だったからだと思います。
日本では私はわりと仕事が素早く要領よくやれるタイプの人間だったので、あまり挫折もしなかったのですが、カナダではびっくりするくらい挫折し心を折っていました。自分の実力ってこの程度だったんだ~とか思ったこともあり、井の中の蛙状態で、自分がいかに日本というちょっと変わった社会規範に守られて育ってきたのか、痛感しました。
長く働くことも別にカナダでは美徳ではなく評価もされませんしね。。日本はいわゆる「内申点」も評価してくれますが、カナダは「当日点」を大事にする感じです。
女性と男性が平等であることにも驚きますし、LGBTに対してのオープンな雰囲気も全然違います。
2年間という短い期間でも、たくさんの仕事に挑戦してそれぞれの仕事の中で何か1つでも得てこられたことは、私の留学の集大成であり、英語が理解できるようになった(ある程度のレベルまで)ことと同じくらい価値のあることです。
その仕事という経験がなかったら、ちょっと物足りない時間だっただろうなと思います。
実は時々出てくるCOSの代表の藤井も、カナダでこれまでいろいろ働いた経験があり、とくにしばらく訪問販売系の仕事をしていたようです。
海外の田舎で知らない人の家のドアをたたき、何かを売るというのはどれだけ大変なことだろう。。と、今は飄々としている彼も実はやっぱりすごい人なんだなと思います。
根性ありますよね~。
時々、思い出深そうに苦労話をするので、すごく今の彼に影響を与えた仕事なんじゃないかなと思います。(「この家の見た目は売れそうだ」とか教えてくれます。)
今、たくさんのティーンの学生さんの留学をサポートしていますが、さすがにティーンだと働けないので、もし機会があればぜひまたワーホリビザなどでカナダに戻ってきて、一度働く経験もしてみてほしいなと心底思います。
きっと、大人になって社会的な違いも多く目にすることになると思います。日本のいいところ、悪いところを文化や慣習の違いだけでなく、社会にも見つけられるようにもなると思います。
海外で働くことは総じてとても楽しいです!!!
もし日本の社会人の方で一歩踏み出せずに悩んでいる方がいたら、ぜひその一歩を踏み出してみてくださいね。
今の世界が2倍にも3倍にも広がりますよ(・∀・)
今日はダラダラ真面目に長くなっちゃいました~次はもっとライトなのにします!では!!