「ワーホリって、帰国後にキャリアとして見てもらえますか?」
これは、一概には答えられない質問です。キャリアとして持ち帰れる内容の方もいれば、そうでもない方もいる。。。
まだワーホリをしていない”これからワーホリさん”にはYESとかNOでは答えられません。
逆に、帰国して経験談を語ってもらったら、YESとかNOって結構はっきり分かる気がします。
でも、一つ言えるのは「YESと大きな声で言える可能性も大いにある」というのがワーホリの素晴らしいところです。
そして残念ながら「NOとなってしまう可能性と誘惑、自由度があるのもワーホリ」というのが事実!
そう、そもそもワーホリは30歳以下の方の申請で、学校期間は半年まで、1年以内の滞在、という原則3つを満たしていれば、カナダでは何をしていても自由なのです。
一方で学生ビザは年齢や取得期間に制限がない反面、することは「原則勉強のみ」で、自由度は結構低い。
自由度が高いビザほど、帰国後の様子、残してきたものが人によりけりになってしまうのは必然です。
そんな中、私は分かりやすい「キャリアになる」ポイントを見つけました!これを押さえておけば、「キャリアになる」ワーホリとなる…!!かもしれない!!←無責任。
というわけで、私の思う「押さえておきたいポイント」は以下。
1.帰国時の英語力(スコアで証明)
2.就労経験、ただし日本人以外に囲まれた就労経験、もしくは日本人に囲まれていても企業や専門職での就労経験
3.すべての経験をそれらしく語る表現力
まず1はいわずもがな、です。
資格と言うのはある意味その人が成し遂げたものの「形」。高校卒業資格、学士資格、すべてその人が成し遂げてきた勉強や知識を「形」にしたもので、もっとも分かりやすいもの。誰にでも伝わるもの。
正直、1がなかったら2と3があっても説得力はありません!!
日本ではいまだにTOEICが好まれるようです。
私が昔、一時帰国して仕事を探していたときは、指標としてTOEIC730以上(事務レベル)、と860以上(コミュニケーションレベル)、というのが目安になっているようでした。
参考までにもし留学業であるナデシコ留学が新しくスタッフを迎えたいとなると、860以上はほしいな~と思います。730でもすごくいい人ならいいかも。
おそらくコミュニケーションを求められる、また即戦力を欲している会社は、TOEICではなく実際に英会話を見る選考やTOEICのS&WやIELTSやTOEFL iBTなどを求めてくる場合もあります。
私が受けた某大手英会話塾の講師の仕事は、TOEICで書類選考のあと、英語の筆記、英文を実際に読ませるなどの試験がありました。が、そういうところは外資とか意識高い系であって少数かなーとは思いますが。。
と、1=英語力の証明はぜったいに必須です!!
まず履歴書上で帰国前と何も変わらないなら、ワーホリはキャリアにはなっていない、くらいの心持でお願いします。
そして2。海外での就労経験。これはあると目立つと思います。
なぜなら1はたくさんいます。新卒の学生さんにもたくさーーーんいます!
でも2は学生ビザ、つまり勉強メインだった人は意外となかったりします。そもそも働けなかったり、そんな時間がなかったり…でもワーホリで行くと、就労ビザがもらえるため、アルバイトなどの就労が自由にできるというのは本当に貴重なんです。
外国人環境で働いた経験はもちろん、日系企業でもツアコンや営業などは専門職な分、見る目が変わってきます。
ここには落とし穴があります。。。キャリアとしては
「日本人ばかりの職場で単純作業に従事してしまうのは評価が低め」
なことです。
これは、まだ英語力が上がらないうちから、予算の関係で働かざるをえなくなった日本食レストランなどで働くワーホリさんに結構見られます。
日本人に囲まれたキッチンで、とか、サーバー(ウェイトレス)でもすぐに助けてくれる日本人がたくさんいる職場など。
スタッフ大半が日本人を占めている場合、職場でのしきたりは「日本式」であることが多く、新しい経験やぶつかる壁が極端に少ないのです。そして遊ぶ仲間も日本人メインとなり、1のことも考えるとあまりいいことがありません。。
ただ、救いがあるのは3。
もし、その方に自分の経験を豊かに伝えるものすごい表現力があれば、2のような職場でも、数少ないぶち当たった壁や試行錯誤した話、価値観が変わった海外ならではの話をして、面接官を驚かすようなことができます。
そうすれば、2で日本人環境で働いていた人のエピソードも生きてくるわけです。
決して日本人環境で働くことに価値がない、と言ってるわけではなく、「自分はこんなことを成し遂げた」エピソードを捻出しづらいところが問題なんです。
当然、ネイティブだけの環境で、すごく苦労してそれでもがんばった仕事というのは、それだけ語れることも増えますし、意識しない自信も出ていると思います。
そもそもネイティブの環境で働く資格をもらえたということは、その時点で結構高いコミュニケーション能力がある証拠ですからね。
なので面接官の心を揺さぶるいい話ができるはずなのですが、逆に表現力があまりに乏しいと、そのせっかくの経験も映えないことも出てきてしまうので、すでに経験値が高い人も3は要注意です!
という私の独断と偏見で定めたポイント3点でした。
ワーホリ帰りの方のキャリアを見るとしたら、個人的には2は重要視します。
実をいうと、ナデシコの事務スタッフさんを募集したときも、2がいないか探しました。でもなかなかいない…!
いきなり海外の人とビジネスメールや正しい丁寧な英語ができる人がもしいたら、かなり人材として魅力的でした。
でもワーホリではそこまでの経験を積める人はごく少数というところが現実です。自分で勉強したり、意識を高く持つことが本当に重要だなと思います。
という私は、ワーホリではたまたまカナディアンなサンドイッチ屋で雇ってもらえて英語力がワーホリにしてはそこそこになりました。そして帰国後に某大手英会話講師の選考に合格し鬼教官のもとでトレーニングを完遂するも、燃え尽きてしまい、研修後に辞退するというわけの分からないことをしました。
そしてなぜかもっと英語を勉強したいと2年目の留学に突入しました。
こういう何も考えていない人もいるので、ワーホリを人生のスパイスとして楽しむ前提で全然アリだと思います!!
でも、もし帰国してからのことを考えて焦る真面目な方なら、ぜひ先に知っておいてください。
英語力はなんとなくでは突然伸びません、意識があって初めて伸びるし、勉強して初めてスコアも取れるものです。
胸を張ってワーホリをキャリアとして帰国したいという気持ちがあれば、ぜひまずは1を目指してがんばってくださいね(^^)/!!
とくに美しいキャリアを築けたでもないのに、ちゃっかり先輩面したYukikoからの応援ブログでしたー(∩´∀`)∩
ではまた次回!