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留学相談会

【学生ビザ】2024年ルール変更のアップデート【PALとは】

こんにちは!Yukikoです。

あっという間に春がやってきましたね。恒例の3月の大使館後援のカナダ留学フェアも終了して、もう間もなく高校留学9月インテイクの新規募集も終わりのシーズンです。

さて、今日は先日書いたブログ「カナダ移民局IRCCからの新しい発表」というブログの続報をお送りしたいと思います!あれからだいぶ、動いてきました。

 

まずおさらい

以前のブログでもご案内させていただいたのですが、大きな影響がある【学生ビザ】についておさらいしていきます。

学生ビザはこれまで、申請すれば何名であっても(日本人なら)大体通る、というものでしたが、それに州ごとの上限がつくことになり、それがカナダ全土で35%の前年度比での削減になるということでした。また、ビザ申請に「Provincial Attestation Letter」(以下「PAL」パルと呼んでいます)という州の認可証明を添えないといけない、となり、この発表があった1月末から、この「PAL」のない申請は基本的に却下される、となり、実質、ビザ申請がストップしてしまっていました。

なぜなら、そのPALの「発給のシステムや流れは3月末までには発表するよーん、それまではストップだよーん」ということだったのです。前回のブログで私が「発表日に止めるとかやめて!!システムを整えてから変更してくれ!!」とキレ散らかしていましたね。

(なお例外もあり。K-12という、未成年の小中高校留学まで&カナダからの延長ビザ申請はこのPALが不要であり、定員にも関係しない、ということでした。)

そこで、多くの人がこのPALなるものの発行を待っていたわけです!定員の数も気になっていました。

ついに3月4日にBC州が一番にリリース!

3月4日から、BC州がこのPALなるものを発行できるようになった!とアナウンスしました。BC州、がんばりましたね。

そこから各該当の教育機関たちが一生懸命モーレツなスピードでPALを発行し出したわけです。実際のPALはこちら!

 

こちらは弊社の学生さんのもらったPALです。

3月4日にBC州が「もういいよ~」と言って、学校は3月8日にはすでに発行してくれたわけですね。すごくがんばってくれました。きっと多くの学生さんがリクエストしていたと思うので、大変だったと思います。

気になる定員も、私たちが提携している学校さんたちはほとんどが「昨年の弊校の学生ビザ申請者数よりも多く枠をもらえました」と報告の連絡をくださいました。というわけで、ほっと一息でした。ちなみに私たちが提携している学校さんはとくにBC州は数もそこそこ、語学学校や留学生を多く受け入れるカレッジなどが中心で、多くが有名どころです。

 

他の州も続々と

他州では

  • アルバータ州
  • マニトバ州
  • ケベック州
  • ニューブランズウィック州
  • サスカチュワン州
  • ニューファンドランドアンドラブラドール州

でPALの発行が開始しており、まだなのが

  • オンタリオ州
  • ノバスコシア州
  • プリンスエドワード州

の3州のようです。

オンタリオ州は留学者全体の数で言うと、カナダで一番多い州なので、できるだけ早くほしいところだと思うのですが、なかなか学校の数も多いだけに大変なのでしょうか…こう言っちゃなんですが、BC州のPALを見る限り「え?こんな簡単な書類…?」くらいなのに、システム構築は大変なんですかね。

最新の発表(2024年3月28日現在)追記:オンタリオ州は学生ビザの全体キャパシティの96%を公立ユニバーシティとカレッジに割り当てる予定ということです。これにより語学学校や私立カレッジで学生ビザを申請するということがかなり厳しくなる見込みです。

PALに発行手数料がかかる?

SNSで、PALを発行するのに手数料を取るエージェントがあると聞きました。

私たちが聞き及ぶところで手数料がかかる学校さんはないですし、エージェントが取るとしても、ほかの書類と一緒に受け取るだけのことなので、一切の労力は発生していません。そういったところがあれば、一度改めて確認したほうが良いかもしれませんね。

何かの間違いだといいのですが、こういった変革期は不安も多く、間違ったことも故意であれそうでなかれ、起こりがちです。よくよく確認していけるといいと思います。

 

そのほかの情報・注意点など

この一連の変更によって、最近少し学生ビザの審査の速度が遅くなっているように感じます。K-12の学生さんは今回の変更に関わらないのに、これまで1~2週間で出ていたビザが、2月末以降、3月ももう終わるというのに、誰もまだ下りていません。4週間以上かかるのは久しぶりです。

多くの待っていた方が3月4日以降にPALを入手して、一斉に申請をされたのかな?と思いますが、早く落ち着いてほしいものですね。

また、私は「我々のお付き合いしている学校さんからはどこも定員が減った、など聞かないけど、でも全体では35%減るんだよな…?どこで減ってるんだ…?」と思っていました。今日オフィスに来てくださったカナダの学校のゲストから(その方の知るところ、ですが)カナダには私たちがお付き合いしていないような、グレーな学校がたくさんあって、いわゆる「ビザ取り学校」と呼ばれるところもあり、そういうところの定員が締め上げられているようだ、と聞きました。それらのグレーな学校は、教室がろくになかったり、国籍がある国だけで90%以上もあったりなど、公平に学校運営をしているとはとても言えないような感じだそう。

そういう学校からかなりのキャパシティが取られており、いずれ淘汰されるだろう、ということでした。

また、今回カナダ大使館後援のフェアに参加した際、エージェントと学校向けのレセプションパーティーがあったのですが、カナダの大使館の方(カナダ政府の官僚の方)が、「日本には大きな影響はないでしょう」と発言されていたので、日本人がおもに通われる一般的な学校には影響は大きくなく、審査自体にも大きな変化はないという見込みなのかなと感じました。

ちょっと安心ですね。

 

しかし最後に一つだけ注意点。

これもまた別のカナダの学校のゲストからうかがったのですが、「PALは1回発行すると訂正変更ができない、発行は原則1人1回のみのもの」ということで、お申込みされたプログラムの変更は後からできないそうです。名前や生年月日なども申し込み時点で間違えたら、その申請で1人にカウントされてしまい、1つの定員を取ってしまうので、気を付けないとですね。

PALの発行数で定員を管理しているので、学校さんは1つの定員(PAL)も無駄にしたくないそうです。それはそうですよね、受け入れられる例年の学生数分は出ていると言えど、結局その数以上はPALがなくなれば、その年のその学校の受け入れは終了になってしまうのですからね。

また別の注意点として、これまでは6か月未満の留学でも学生ビザを申請することができ、とくにそのあとに別プログラムでビザ延長を検討している方は、渡航後が楽ちんなので、この手法を取ることが多かったのですが、学校さんによっては6か月未満の留学ではPALは「絶対に」発行しない=学生ビザ申請を許可しないというところも出てくるかもしれません。今時点でそこまで厳しく「絶対」と言っているところはないようなのですが、まだ学校さん側も様子見なのかもしれません。

高校留学生はESL(語学学校:PALが必要)から高校プログラムにビザ延長する学生さんも多く、地味にこれは高校留学生でも関係してくるところなので、気を付けねば、と思います。

 

と、今日はPALと定員についての続報でした!あまり大きな影響がないといいなと思います。

留学したいと純粋に願う多くの方が、できるだけスムーズに留学を叶えられる状態であるようにと思うばかりです。

 

では、今日もありがとうございました!また次回^^

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