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留学相談会

高校留学は1年にする?卒業にする?

こんにちは!Yukikoです。

来年度の高校留学出願のピークは11月~12月ごろだったのですが、最近まだまだお問い合わせをいただきます。

とくに、1年留学と卒業留学について迷われる方も多いような?

ということで、今回は1年留学と卒業留学の違いについて書こうと思います!

ちなみに、ここでは、高校留学とは、「現地の高校に単位取得を目的とした就学をする」という意味です。

大きく分けて高校留学には2つのタイプがあります。

 

1年間(または半年)のみの経験留学

任意の1年間(または半年)のみ、海外の高校に在籍をして、留学が終了したあとは、日本の学校に戻って卒業をするという方法です。英語力を伸ばすチャンスや時間は後者の卒業留学ほどありませんが、1年で留学期間が終わるので、ゴールが見えており、精神的に気持ちが安定した学生さんが多いように見受けます。

留学のスタートは9月(前期~)または2月(後期~)があります。

日本の大学受験では、一般入試枠のほかに「AO枠」「学校推薦枠」などを受けられるチャンスがあります。

【日本の学校の扱い】

A.休学をして、その間に留学をする「休学留学」

→帰国後は留年扱いとなり、留学前の学年をやり直す

〇メリット

・日本の学校からの「留学条件」がないため、現地では好きなコースを取得することができ、比較的自由でのびのびした留学ができる。

・日本の勉強もまたやり直せるので、しっかりと時間をかけて受験に備えられる。

×デメリット

・留年するので日本で学年が一つ下がる。

B.日本の高校に留学先での単位を認定してもらう「認定留学」

→帰国後はそのまま、同級生と同じ本来の学年に戻る

〇メリット

・学年が下がらず、同級生とともに卒業ができる。

×デメリット

・1年間(または半年)の留学中は海外の勉強を中心にするので、日本の勉強の範囲をカバーできず、追いつくのが大変。

・高校によっては、単位認定の条件の難易度が高く、クリアできない場合もある。

例:愛知県の某公立高校の条件は「高2で認定留学するならば、日本の高2の取得予定科目と同様の科目の単位を取得してくること」でした。海外の高2の科目を、留学1年目ですべて取得するのは難易度が高いため、ハードな条件でした。

2~3年滞在(高校からの場合)をする現地卒業留学

海外現地の「卒業必須科目」を満たして海外の高校卒業資格を取得します。カナダの場合、卒業必須科目や要件は州ごとに異なりますが、日本人だと高1から3~4年間での卒業を目指す方が大半です。

ただ、高2の9月から留学して、2年ほどで卒業することができる州も多くあります。(ただし可能かどうかは本人の頑張り次第。3年のほうがメリットが多い。)

留学のスタートは9月(前期~)または2月(後期~)があります。

日本の大学受験では、帰国枠、AO枠(少なめ)の受験が主流ですが、夏休みの一時帰国中に「高校認定試験」(昔でいう「大検」)も受験して日本の高校卒業資格も持つことで、一般入試枠も併せて視野に入れる方もいます。

大学受験に意識が高い学生さんは、カナダで高3に上がると同時に、日本から帰国生向けのオンライン準備コースを取る人もいます。

日本の同級生がその年の3月に卒業、留学生は6月に卒業となるため、同級生と同じ学年で大学に入学することはできません。

卒業留学生たちは1年遅れて大学に入学することが一般的です。(英語力の準備に時間をかけて単位を取り遅れると2年遅れる場合も多くあります)

【卒業後のタイムライン】

※カナダの高校は9月~6月末までが1年度です。

  • 6月末…完全帰国
  • 7月~8月ごろ…帰国枠およびAO枠の出願開始、留学生は帰国生専用予備校などに通う
  • 9月~11月ごろ…書類審査および面接、小論文などの実技試験
  • 11月~翌1月ごろ…合格発表(ここで希望の大学に合格しない場合は一般入試出願されることも)
  • 翌4月…大学入学

【日本の学校の扱い】

卒業留学は本人にプレッシャーのかかる難しい留学です。

そのため、もし途中で継続が不可能となったときに、日本で通える高校を持っておくことをお勧めしています。

卒業留学のつもりでも、しばらくは日本の高校に籍を置いたままにして、「もう大丈夫だ」と留学生活が安定したときに親御様が退学手続きを取ります。

とくにコロナ禍では、学生のメンタルヘルスの維持が難しく、途中帰国してしまう学生も通常より増えています。セーフティネットの備えがあるのが安心です。

カナダ高校側は原則1年更新なので、卒業留学のつもりで渡航しても、1年で切り上げることも可能です。(もちろん大学進学プランを効率よく描くためには最初からどちらにするか、決め切ったほうがメリットは大きいですが)

あなたはどちら派??

これはいろいろな要素があるので一概に言えませんが、見ている感じだとこのあたりかな?と思います。

卒業留学にしてあまりプレッシャーなく楽し気に留学している1年留学の学生さんを見て「1年にしておけば良かった」と後悔する学生さんも少なくないようです。

1年の経験留学が向いている学生さん

・進学は日本の大学がよい、理系コースを視野に入れている

・会話力、コミュニケーション力などベーシックな英語力をつけることが目標

・海外の生活に興味があるので経験してみたい

・大学で1年ほど留学するのも良いなと思っている

卒業留学が向いている学生さん

・進学や就職は日本だけではなく海外も視野に入れている

・幅広い場面での英語力を身につけることが目標

・学生の生活だけではなく、社会貢献(ボランティア)や海外で働くことなどにも興味がある

・そもそも日本が合わないと思っている

そのほか検討にあたっては…

・1年留学、卒業留学、どちらの留学にするかで、留学先の選択肢も変わって来るため、できるだけ先に決めて留学をすることがおすすめ。

・1年の経験留学の場合、2月入学のほうが都合が良いとする日本の学校もあるので、時期については早めに学校と要相談です。2月入学の場合、帰国は翌年1月末。

・英語力の伸びについて、未成年の場合だと、リスニングとスピーキングの力がまず最初の3か月~6か月程度で劇的に伸び、そのあとの伸びは、とくにリーディングとライティングにおいては個人の努力次第。

1年で、2~3年いた学生さんよりも伸びる方、良い英語スコアを取得する方もいる。一概に、ともに1年を超える高校留学を比べた場合には、留学期間と英語力にさほどの比例関係はないようにも見える。(1年くらいまでは期間に比例する気がする)

それよりも日本での英語基礎力や、渡航後の努力の差が本当に大きい!

学校生活だけではとても英語力は上がらないので、自分の時間にいかに勉強ができるかが、英語力を延ばす鍵になるようです。

と、よくある迷い?のようなので、記事にしてまとめてみました!

客観的事実もありますが、英語力の伸びやメリットデメリット、向き不向きに関しては、あくまで経験と主観による部分も入っていますので、くれぐれも絶対的事実ではないということで、ご参考程度になさってくださいね。

ではまた次回(‘ω’)ノ

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