どこで、どのような職業に就いていますか?後、その職に至った経緯など教えてください。
日本に帰国し、航空会社に就職しました。留学中にバンクーバー国際空港VIP ラウンジで Guest Service Officer としてインターシップをしていました。海外空港におけるインターンシップ経験が今の会社から内定をいただけた一番の理由だと思います。
彩乃さんの留学経験について聞きたいのですが、いつ留学をしたのですか?
22歳から25歳の3年間です。
留学しようと思ったきっかけはなんだったのですか?
実は、5歳の時に父の転勤のため、家族全員で5年間バンクーバーに滞在していました。その後の留学は一人で行き、幼少期時代を過ごしたバンクーバーが大好きだったため、いつかまた戻りたいという思いが強くあったためですね。
今、その留学経験を活かしていると感じますか?また、やりがいなど教えてください。
日々感じております。国際線で働いているため、海外と関わる仕事ができている事と様々な国籍に渡るお客さまと抵抗なく英語で会話する機会に恵まれていることです。また、日本企業ということもあり、海外からのお客さまを多数お出迎え・お見送りする立場として必要な英語を流暢に話せる社員が少なく、何かあると留学経験のある人はとても頼りにしてもらえています。みんなの助けとなり、まだ入社して間もない私でも語学の面では即戦力にしてもらえていることにとてもやりがいを感じています。
今幸せに思うことはなんですか?
まずは自分の就きたかった仕事にやっと就くことができ、あまり「仕事」という認識を持たずに充実して日々の業務に取り組めていることです。あとは日本に帰国した後も留学時代に築いた友情を保ち続けることができ、頻繁に留学仲間の友人と再会できていることですね。
今、自分の内面で一番自信があるのはどんなところですか?
国籍・年齢・性別問わずどのような人とでも柔軟に接することができ、うまくコミュニケーションが取れることです。私は何事も感情が顔に出るとてもわかりやすい性格なのですが、常に素直で謙虚な気持ちを忘れずに友人を大切にしています。
もし日本にもしずっといたら…と想像してみた時、今現在とどう違っていたと思いますか?
おそらく大学を卒業し、どこかしら決まった就職先に就職し、特にこれという目標もなく何となく働いていると思います。
海外に行ってよかったと思う事はなんですか?
何と言っても日本の素晴らしさをたくさん痛感できたことです。日本人としての気遣い、マナー遵守、売っている物のクオリティーの高さはもちろん、何よりも日本のホスピタリティは世界一でどこの国にも真似できない自信と誇りであることがよくわかりました。この発見を基に自分の将来やりたいことがより明確になり、日本の一番の誇りであるホスピタリティを今後も引き継いでいくと共に、一人でも多くの人に日本の玄関口で日本を代表する企業の一員として、第一線でサービス精神を発信していきたいと思うことができました。
海外に行って困った事はありましたか?またそれをどのように乗り越えましたか?
最初は英語が思うようにできず、大学入学も予定していたよりも遅くなってしまいました。一番最初に入った大学付属の語学学校がいい意味でとても厳しく鍛えてくれるプログラムだったため、辛かったが、そこでの経験がその後の留学生活・語学習得を成功へと導いてくれたと思います。また、その時同じプログラムを受講していた日本人が多数いたため、情報交換をし、お互いに助け合える人が多くいたことで乗り越えられました。
バンクーバーに来る前に心配だったことはなんですか?
大学進学後、カナディアンでも苦労する授業に就いていけるかどうか、あとは日本に慣れていたため、日本との衣食住の違いについて心配でした。
来る前に日本でできることって今思うと何だったと思いますか?
留学前の語学力習得・向上でしょうか。特に根拠はないのですが、留学前に語学を勉強しておくと、その後留学先で習得する語学が倍になって見に付くような気がします。
そして、きちんとした進路設定があれば、自分の将来の目標達成をゴールとし、そこから逆算してプロセスとして留学を捉えられるようにすることです。
将来、自分の子供に留学を進めますか?
勧めます。大学は海外の四年制大学に留学させたいと思っています。もしできたら中・高はインターナショナルスクールに入れて日本にいながらも海外の文化に触れ、幼い頃からたくさんの経験をして幅広い視野を持てる子供に育てたいです。
あなたが思うバンクーバーの魅力は何だと思いますか?
色々ありますが、海と山に囲まれていて緑が多いところと夏がとても過ごしやすいところですね。7割以上が移民国のため、中でもアジアからの移民が多いため、あまり「異国」という感覚を持たずに生活でき、日本食を美味しく食べられる店も沢山あるのは魅力だと思います。そして移民国のため、「メルティングポット」のような考えがなく、それぞれの国の人がそれぞれの独自の国の文化を自由に持ち込め、周りもそれに興味を持ち、お互いの文化を尊重し合っているところは素晴らしいです。
最後に、これから来る留学ナデシコにメッセージをお願いします!
留学は目標さえきちんと明確にしていれば本当に素晴らしい経験になります。語学力の習得はもちろんですが、私はそれよりも幅広い年齢の方にお会いでき、日本にいたらきっと関わることのないような方とたくさん交流を深められたことが何よりの思い出になりました。自分よりも5,6歳年下の子が一人で海外に渡り自分の足で一生懸命目標に向かって歩いている姿や、一度日本で社会人経験を積んで留学資金を貯め、その資金で一生懸命学校に通いながら英語を勉強している周りの日本人の姿にたくさん刺激され、そのような方から何度元気をもらい、私も頑張らなきゃ!と思うことができたかわかりません。
語学以外にもたくさんの経験・出会い・習得があるので、是非自分なりの「語学+α」を見つけ、海外留学に行ったからこそできたこと・行かなかったら得られなかったことをたくさん持ち帰って将来に活かしてほしいです。