カナダUBCで大学生しているおなじみKだよ~
カナダの新学期、9月からカナダの大学の多くがオンラインでの授業を採用し、一部の教科(主に、3・4年生の学校登校が必要な実験等が必須な科目)以外は全てオンライン となりました。
カナダの高校でも(現状の議論では)オンラインと学校登校の両方を採用するみたいですね。
サマーコースのオンラインコースやコロナによって三月からオンラインによって切り替わってからの経験のお話です。
オンラインコースの大変さ
オンラインコースを制するかは、自己管理能力によって左右されるといっても過言ではありません。
学校に登校して授業を受けるのとは違って、人によっては、授業ギリギリまで寝てて、パジャマで授業受けてるなんてこともザラです。
コロナの自粛期間で生活リズムが崩れるということがあると思いますが、学校と同じリズムで授業や課題に取り組まないと、後々、単位が取得できなかったり、成績を落とすことになるので注意が必要です。
また、オンライン授業では主に2つのパターンがあって、
1. 教授が録画したのを見て勉強する
2.教授がライブで授業する
といった感じで、中には、授業とは別で、ZOOMやgoogle meetで集まって、ディスカッションすることあります。
ただ、ここで問題なのは、教授に質問がしにくいこと。
授業内はもちろんのこと、授業前後に教授に質問できないんです。
教授陣も、できるだけ生徒の力になれるようと尽力していて、メールでの質問等やoffice hour(教授に質問ができる時間)を設けていますが、質問しにくいのが現状です。
さらに、周りの状況(どれだけ理解しているか)等がわからないので、自分がどれだけついていけているかの把握が難しい。
もちろん、友人とか実験でのパートナーと授業とかテストとかの話をするけど、自分がどの位置にいるのか、どれだけの勉強が必要なのかの確認が大変です。
っといっているとオンラインコースだめじゃんって思うかもしれないですけど、マイナスなことばかりじゃないんです。
オンラインコースで学んだこと
まず、自己管理の仕方。
できるだけ生活リズムを崩さないように、朝昼晩の食事はほとんど同じ時間にとったり、就寝時間を日によって変えない努力をしました。
他には、ラボでの学びです。
私は、夏に大学一年の生物を取得したのですが、その科目には、授業とは別に実験をしなければなりません。
普段とは違って自宅での実験なので、実験器具等は全て家にあるものを使用します。
また、グループになって実験で使用する材料をそれぞれ変えて結果を比べることもしました。
実際、結構大変でした。
その日のオンラインでの実験の説明が終わったらスーパーに行って、足りないものを揃えて、それから実験して、不確実性も計算して、結果をグループメンバーに送る。
他のメンバーから結果送られてきたら、それをまとめて、ラボレポートにまとめる。この実験のどこがよくて、どこが改良できるかとかも描かないといけない…
これの何が学びか?
もしかしたら普通のラボとほとんど変わらないじゃん、って思うかもしれません。
私にとっては、すごく深い学びになったんです。
限られた環境の中で何ができるか?
を深々と考えさせられました。
実験で教授もおっしゃていたのですが、研究室とか会社とかでは、全てが万全な環境ではないんです。
会社や研究室での財源って限られてます。
お金をかければそれなりの実験を行えるし、それなりの結果を得られるでしょう。
でも、全てお金をかけることって難しいんです。
限られた材料、技量で何ができるか、何をするか?
これは、コロナの時期だからこその学びだと思うし、実生活でも通じることだと思います。
オンラインコースの欠点
多くの大学が学校運営/経営のため学費の減らさないという決断を下しました。。
普段の大学生活では、教授の他に、TA(教授のアシスタント)、Supplemental learning(上級生が授業の補修をしてくれる)、writing centre(生徒がエッセイなどの添削をしてくれる)
といったサービス自体がなくなる、もしくは全てオンラインに切り替わります。
今まで、あったものがなくなるって結構きついです。
また、理系科目の実験もなくなる。
全ての理系科目に実験が必須であるわけではないですが、実践的な経験が損なわれるのは学生にとって大きな損失って言えると思います。
オンライン授業での学びがあるのは確かですが、実際、大きく失うものもあります。
カナダの大学・高校に通うか迷われている方は、学校のアドバイザーさんや、留学カウンセラー、親御さんと相談されることをお勧めします。
とはいえ、大学や専攻、また高校になるとまた違うので、何か質問等ございましたら、お気軽にナデシコ留学にお問い合わせください。
それでは、また今度〜