カナダ・ケベック州の公立学区リバーサイド Riverside School Boardの紹介です。
特徴
カナダの第二公用国語はフランス語となっており、主に2つの州(ニューブランズウィックとケベック)で頻繁に使用されています。ニューブランズウィックはカナダ唯一の公式バイリンガルの州となっているのに対し、ケベックではフランス語が第一公用国語となっています。そのため、カナダ人でもフランス語アクセントのある英語を話す人々が多くなります。ケベックの都市モントリオールエリアでは英語も日常的に使用され、英語で履修できる学校(大学含む)も多くあります。
リバーサイド学区はモントリオールより車で20-30分ほどに位置する街Saint-Hubertにある、バイリンガルの学区です。学校で使用される言語は英語が中心となるので、留学生も英語環境で学習となり、生徒も先生もバイリンガルの環境となります。ホストファミリーもバイリンガルの家庭が多いため、英語中心で生活をし、日常生活でフランス語にも触れたい場合はピッタリの場所となっています。
気候はアメリカのNYと似ていますがさらに寒くなり、秋から冬にかけては雪と厳しい寒さが有名で、マイナス10度前後が日常となります。あまりの寒さと雪から、McGill大学や近隣の施設には地下通路も存在し、ケベック発祥のウィンターブーツや冬物服のブランドも多くあります。
近郊には、世界的に有名なF1会場やヨーロッパの影響を濃く受け継いだ歴史的な建物や観光地も多いので、他州にはない特別な雰囲気の中、さまざまな経験ができます。
(↑2時間ほど離れたケベックシティーの風景)
冬は寒く、雪もかなり積もるため、ウィンタースポーツも人気で、アクティビティとしても積極的に取り組まれます。
詳細
学校数 | 高校:4校、小学校:19校 |
---|---|
入学時期 | 9月、2月 |
費用 | 2024-2025年度 1年間 $26,927 1学期$15,820、その他短期あり |
留学生プログラムについて
4つある高校はそれぞれ1800〜400人の規模となります。こちらの学区では、まずホームステイの空きを見てから学校配置が決定されるため、希望提出は可能ながらも、学校を選ぶことは出来ません。
また、ケベック州内の72学区のうち、リバーサイド学区はトップ5に入っています。
ケベック州内で英語で留学できる公立学区は多くないのですが、こちらは積極的に留学生を受け入れており、その実績は10年にものぼります。
まだまだ日本人も少なく、日常的に歴史や文化を感じることができるエリアなので、少しユニークな環境で落ち着いているものの、利便性のあるエリアを探している生徒さんにはピッタリだと思います。
学区で直営のホームステイとなるので、その面でも安心でき、留学生へのESLのサポートもあります(渡航前にオンラインで英語力テストを受けます)。また、フランス語のクラスを履修したい場合も、まずはオンラインでアセスメントを受ける形となりますが、もともとバイリンガルの生徒が多いので、なかなかレベルは高くなるようです。
ナデシコ留学からのコメント
ユニークさを求める上でのケベックでの高校留学は、まだ多くの留学生に知られていない、穴場だと思います。近隣にはカナダの名門大学も多く(McGill, Universite de Montreal, など)、教育レベルの高さも感じられます。また、カナダで一番と言っても良いほどの文化と歴史のエリアなので、芸術分野にも強く、有名な音楽学校が連なり、コンサートも頻繁にあります。
留学生プログラムのスタッフさんチームは、忙しい時などはレスポンスに少し時間がかかったり、事務作業で少し止まってしまう場合もあるので、留学生になれているBC州などと比べるとやはり違いが見えますが、それでもとてもフレンドリーで毎回丁寧な対応をしてくれて、しっかりと生徒さんの留学準備を進めてくれます。
他州にはない独特な雰囲気を楽しみながら、芸術やフランス文化に触れたい、またはF1好きな生徒さんには、ピッタリのエリアだと思います。