カナダのBC(ブリティッシュコロンビア)州の公立学区コキットラムの紹介です。
特徴
コキットラムはバンクーバーから車で40分程度の郊外にある市で、かつては韓国移民の多いエリアでした。
近年は、EverGreen線というモノレールの線が新しくコキットラムまで延び、安価な公共交通機関でバンクーバー中心部に出やすくなったため、非常に注目度の高いエリアとなりました。新しい交通機関ができたため利便性は非常に高く、移民も比較的多く目にします。学区に高校は8校ありますが、どの学校も設備が整っており充実したプログラムが揃っています。
学区のスタッフには長年、日本で英会話講師をしていたスタッフもいるため、日本人の気持ちもよく理解してくれるようです。セメスター制で前期と後期でそれぞれ4科目を履修します。
詳細
学校が8校ありますが、すべてセメスター制なので卒業留学の方に人気がある学区です。学校はそれぞれに特徴があり、留学生に1番人気のドクターチャールズ高校はフレーザーバレーエリアでトップクラスの学力を持っているそうで、アカデミックに意識の高い学生からの人気を集めています。2番人気はパインツリー高校で、スカイトレインやモールのすぐそばで、APクラスがあることが理由だそうです。3番人気はリバーサイド高校で、ITやテクノロジーが自慢の学校、さらにバレーボールはBCでNo.1の成績を修めたこともあるとか。ほかにも、数学や理科、テクノロジーに定評のあるセンテニアル高校は、学区内では常に新しいことに取り組む一番最初の高校だそうなので、先鋭的な環境で勉強ができ(写真はセンテニアル高校の視察写真)グレンイーグル高校はスポーツ、アカデミックともに平均以上のバランスが良い高校であったり、それぞれに個性のある学校が揃っています。
学校数 | 高校:8校 |
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日本人学生の多さ | やや多め(1校につき10人~13人程度の日本人) |
入学時期 | 9月、2月 |
費用 | 2025-2026年度 1年間 $18,300 1セメスター$9,300 ホームステイ&カスタディアン外部委託 (目安:$14,090) |
留学生プログラムについて
留学生プログラムとしては長らくしっかりと運営されているので、至らないところはありませんが、学区が大きいのでややシステマチックに感じられるところはあります。サマーキャンプや短期留学、またグループ留学なども受け入れており、単なる高校留学に留まらない幅広い選択肢が魅力です。ときおり、日本人グループの1週間~2週間程度の体験入学も受け入れているので、一時的に日本人留学生が増えることもあります。
留学生のイベントが参加者が多く盛り上がります。日本人留学生もどちらかというと多めですが、その分、在校生総数も多いのでさほど気にならないという声も聞きます。
利便性が高く、いろいろなことにアンテナを伸ばして積極的にアクティビティに参加できる環境があります。この学区の最大の特徴はホームステイの手配を学区が行っていないということです。BC州では多くの学区が、学区教育委員会の中にホームステイの部署を持ち、自分たちでホームステイの開拓や管理をしています。しかし、コキットラム学区は学生のホームステイをコキットラムのホームステイの外部の会社に任せているため、どのホームステイの会社を使うかによって総費用が異なります。そのため、上記の費用の表記も学費、その他諸費用の表記のみで、滞在にかかる費用は割愛されています。コキットラム学区では、ホームステイの手配は、外部委託のホームステイプロバイダーの手配となります。
プロバイダーはいくつかあり、希望に合わせて選択することが可能です。
ナデシコ留学からのコメント
やはり公共交通機関に乏しいバンクーバーの遠方の郊外の学区とは異なり、利便性が高く、快適に過ごせる印象を受けました。
人口が多く、街には留学生や移民も多いため、「カナダ=白人ネイティブ」のイメージでいると、少し想像と違うことになりそうです。ホームステイも移民ファミリーがやや多く、移民ファミリーは英語がおぼつかなくても気持ちを理解してくれるなど良いところもありますが、やはり白人ネイティブを期待するのであれば、もう少し郊外の学区をおすすめします。
一方、自分で行動範囲を広げられるだけのインフラが整っているので、興味があることに積極的に自分から参加することもできるのではないかなと思います。白人環境にさほどこだわらない、また都会派の留学を希望しているかたにおすすめです。
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