Yukikoです。
さて、今日はそんなことに全然関係ない、生き方のお話しです。
私の実体験を添えていたらなんか長くなってしまったので、2部構成として、最初は日本とカナダの働き方の違いです。
留学に出ると日本以外で生きる選択肢が見える
そう。
留学に出ると、意外と日本以外でも自分が生きていけることに気が付き、そしてこれからも日本以外で生きていく選択肢が自分にもあるということに気が付きます。
海外でそう思い始めた人というのは、英語などの言語も使えるようになり、日本とは違うその文化も環境も受け入れて順応することもできている人だと思います。
幸せなことです。
そして、留学が終わるころには、人は働かなければならないので、「働いていくにはどちらがいいのだろう」と考えて決めるタイミングがあるわけです。
たとえばカナダで留学した私は、カナダで永住権を目指すこともできたのです。
幸運にも私はたくさんの仕事を掛け持ちしていて、何とかして残って永住権を目指しながら、引き続き働かないか、と打診をもらっていました。
めっちゃ悩みました。人生で初めてくらい。
学生スタートの場合は「就職活動」が立ちはだかる
私は日本で就労経験があったので、その経験を生かしてカナダでも同様な職種についていました。
留学生としてなんとなく働いていた先がそのまま~というのはラッキーなケースで、若い留学生さんであれば、留学していた学校卒業後に就職活動から始めなければなりません。
この就職活動は、たとえば新卒や第二新卒の学生さんにとっては正直、カナダのほうがスーパーハードだと思います。
カナダは日本のように新卒一括採用などがなく、べつに新卒は重宝されません。
まったく。
海外は最近日本でもよく聞くようになった「ジョブ型雇用」であり、そもそもスキルを備えている人を即戦力として雇うのがたいていのスタイルなので、むしろ新卒とか若者は、経験不足な分、ハンデを背負うと考えられます。
一方、日本は大学に所属していれば、新卒採用の波に乗って、アハハ~と大学で楽しい日々を過ごしていただけでも、内定をいただくことができます。
なんと日本の大卒者の就職率は、98%…!!!!(2020年調べ)
これは本当にどうかしている、と世界に言われても仕方ないくらい、異常です。
「なぜ日本人は何のスキルも経験もない、学生あがりを雇うのだ…!!!ホワーイジャパニースピーポー!!!!!」
です。
正直、どこに就職できるかを問わなければ、だれでもほぼ就職できるというのが日本です。
日本はウブで何も知らない若者を自分色に染めるのが好きな変態企業が多いとも言えます。(言い過ぎ)
そして留学生はビザが限定的!!雇う側にもそれなりの負担がかかります。
ネイティブと比べて同力量だったら、間違いなくネイティブが採用されます。
高校留学生と進路のカウンセリングをしていると、このことから留学生は日本の大学を選ぼうとする方もいます。
でもちょっと待って…
就職した後におパラダイスが待っているのはカナダ
業種等により一概には言えませんが、ライフワークバランスやQOL(クオリティオブライフ)が良いのはカナダです。
カナダ人はそもそも国民があまりせっかちではないし、おっとりしているので、日本のように細かい仕事をしないのが当たり前です。
そのため仕事にストレスが少なく、自分の時間もきっちり取れます。
(その代わり自分がサービスを受ける側になったときにひどい目に遭うこともありますが)
有給を取るのに理由なんて要りません。会社が忙しくても早く帰っていいし、有給も取っていいです。家族優先は当たり前。残業するとできない奴と思われるから基本早く帰ろう。
みたいな感じです。
上司も社長もみんなそう思っています。
私は日本のブラックな働き方が染みついてしまっていたので、カナダでも結構残業したり、23時くらいにオフィスに戻ったりしていましたが、カナダの友達にかなり引かれていました。
会社周りの人にも心配されるし、会社がやばいと思われるので、こそこそがんばりました。
そう、がんばりすぎることがまるで悪かのように。。
仕事というのは人生のあくまで一部なのだから、精神をすり減らさなくていいんだよ、というのがスタイルです。
QOLもガン上がりです。夏なんて退勤してもまだ明るいし、ビーチでまったりすらできます。おパラダイス。
まぁ勤務中のストレスはそれなりにはありますが、なんせ早く帰れるので、ストレスも軽減!好循環!
なので、最初の「就職活動」の楽さで日本に決めると後悔するかもしれません。
日本の大学は「入るのが大変だけど後が楽」、海外の大学は「入るのは楽だけど後がつらい」。
でも就職・就労は日本は「入るのは楽だけと後がつらい」、海外は「入るのが大変だけど後が楽」。
働き方でいうのであれば、まったく逆になるところが面白いですね。
日本の社会人が留学/ワーホリすると…
私のようなパターンです。
一度日本の苦い企業戦士経験を持っていると、カナダはおパラダイス。
社会人の日本人のかたが留学すると、日本で働きたくない!カナダで永住権が取りたい!となる方が本当に多いです。
生きていくのが超イージーに感じられます。
人も自分が何している人なのかを日本ほど気にしてこないですし、〇歳ならこうしているべき、みたいな固定概念もありません。
今私は35歳の未婚の子なしですが、それはそれは日本ではまぁかわいそうな女性です。
女が子を持っていないことは、批判の対象にすらなります。
幸い、自分で会社を経営しているので「あの人には仕事があるからだろう」と言ってくれている人もいるかもしれませんが(願望)、私の弟なんかは私がこういう仕事をしていることをあまり知らないので
「あの人はいい年してニートしているやばい人だ」
と思っています。
そういうのがカナダにはないので、とってもイキイキ、楽しく生きていけるところがあります。
このように、日本とカナダでは働くことに大きな違いがあります。
「最初はハードだけど後が楽なカナダ」「最初は楽だけど後がハードな日本」です。
もちろん、日本は最近変わろうとしています。
新しい会社やベンチャー企業などでは新卒一括採用をせずに、海外のようなジョブ型雇用をしているところも多く、またライフワークバランスも非常に重要視されています。
柔軟な会社は、すでにかなり働きやすいとも聞きます。
とはいえ、まだまだ日本は保守的な会社も多いですし、世間の固定概念も消えません。
残業をしないように、と政府からお達しがあっても、結局求める仕事量を変えないので、さらにきつくなったという声も同級生の第一線でやっている子たちからよく聞きます。
まだしばらくは、日本の雇用・労働環境というのはハードなのが基本なのではと思います。
次回は、そんな中でなぜYukikoが日本で働くことを決めたのか!というお話しをします。
おおよそ想像がつくかと思いますが、もしよけれチェックしてください!
ではまた次回(‘ω’)ノ