こんにちは。
おなじみKです。
さて、今回はコロナ禍において、これからの留学に対する質問をナデシコ留学代表、Yukikoに聞いていきます!
Kの意見、実体験を織り交ぜながら書いていきます。
現在留学する方、これから留学を希望される方、ぜひ参考にしてください。
Q.そもそも今現在(2020年5月7日現在)渡航はできるの?
今現在のカナダへ基本的に入国できません。(カナダ国籍、永住権、Study permit, working permitの所有者やカナダに家族がいる場合を除く)(5月7日付)
()内の条件に当てはまる人でも、カナダ国内に入ったあと、14日間の自己隔離が必須であり、その14日間誰が食料を運ぶのかどこにステイするのかなど、計画書の提出が義務付けられており、これらを反故するとものすごい金額の罰金刑に処されます。
こちらが公式ウェブサイトです。
Q.ホームステイ先はどうなるの?
Yukiko: 現在カナダで滞在している学生さんでホームステイにいる方は、基本的に何の変更もなく、退去まで引き続き滞在していただいています。
一度カナダを出て再度戻ってくる場合は、ホームステイファミリーが、学生が母国から戻った時にまた受け入れてくれるかどうかの確認が必要です。
高校留学の場合は、受け入れてくれることが多いようですが、まれにNGのファミリーもあるので、その時にはまた新しいホームステイを手配してもらいます。
完全に新規でこれから渡航してくる学生さんの場合は、渡航可能になるようであればファミリーの受け入れも通常通りに戻る見込みですが、老齢なファミリーメンバーのいる家庭からはNGが出ることも予想されます。
Q.語学学校の状況は?
K: 私の語学学校の恩師のインスタグラムを見る限り、オンラインという状況にもかかわらず授業は楽しくしているみたいです。
Yukiko: 多くの学校でオンライン授業に切り替わっています。再開は5月6日に発表された政府の経済活動の計画によると、フェーズ3(6月~9月)ごろと見込まれています。
オンライン語学学校については、先日別の記事を書いたので、こちらよりご覧ください。
残念ながら経営が立ち行かなくなり、クローズを決めた語学学校もあり、また多くの学校で講師やスタッフのレイオフ(一時解雇)が行われています。
Q.学校、生徒の留学生に対する目
K: 正直、学校とか生徒によりますが、自分は全く気になりません。
留学生の割合が高い学校はそこまで気になることはないかと思いますが、
留学生が少ない学校は周りからの目が気になるかもしれません。
カナダは、移民の割合が多いですし、アジア人が多いのでそこまで気にする必要はないのかと思います。
Yukiko: 学校に登校できていないこともあり、直接的に何か言われるという話は聞きません。学校側は留学生に対して大きな不安の中、カナダへの滞在を継続しているということをよく理解しており、最大限の心遣いや臨機応変な対応を見せてくれているように思います。
実はこの最中でも、精神的な安寧を優先してより良いホームステイへの移動などを提案してくれた学校もありました。
(この時期にホームステイ変更、新たな受け入れ先を探すのは大変だったと思います…!)
Q.もしこれから留学して、オンライン授業になったら?オンライン授業の大変さ
K: 正直、オンライン授業は大変です。
自己管理ができる人だといいんですけど、普段の時間通り出ないことが多かったり、学校ではないということからなかなか予定通りにいかなくて大変でした。(実体験で)
Yukiko: 高校生にもオンライン授業について聞いていますが、ほとんどがリアルタイムでの授業への参加ではなく、アサインメイント(課題)提出中心の遠隔授業のようです。
学校で習わなかった分野も、先生のプレゼン資料などを読んで自身で取り組まないといけないので、自主性などがより重要だと聞きました。
ただし、量的にはカナダにいたころよりも余裕があると聞きます。
語学学校はオンライン授業でも比較的楽しく授業できているようです。
大学や高校など、単位履修がかかっている学校機関のオンライン授業はそれなりの大変さがあるようです。
Q.カナダの状況はどんな感じ?
K: 基本的に日本とほとんど変わらない状況かと思います。入場制限はありますが、スーパーマーケットや薬局は空いてます。
だんだん経済活動を再開しようとしているところです。
留学生(学生ビザで入国している生徒)は、エッセンシャルワーカーの場合は週20時間の労働制限が40時間に拡大されましたし。
詳しくは、こちらへ↓
Yukiko: 日本と同様で、自粛が続いており最低限の経済活動となっているようですが、日本よりも営業自粛しているレストランなどが多いと聞きます。
日本よりもともと人口密集も少ないので、場所によってはゴーストタウン化していますが、天気のいい日などはビーチや公園でソーシャルディスタンスを取りながらリラックスして過ごす姿を見るようになりました。
5月7日、BC州政府がこれからの経済活動について展開の移行計画を発表しました。
それによると、間もなくレストランやオフィスワークなど、一般業務やサービスが再開するようです。(以下、現地日本語名ディアLifeVancouverの意訳を確認できます。)
Q.人種差別はあるの?
K: 私はそう言った経験はありませんが、バンクーバーでは、アジア系住民に対するヘイトクライムが20件ほど起こっているそうです。
ヨーロッパなどほかの国に比べると少ないようですが、在留届を外務省に届け出ることで最新情報を受け取ることができます。
在留届の詳しくは、こちら↓
Yukiko: 騒動の序盤ではトロントやモントリオールなど東側のエリアのほうが差別についてはよく聞きましたが、最近ではアジア人差別の少ない西側でも聞くようになりました。
ちなみに通常時に西側でアジア人差別が少ないのは、やはりメトロバンクーバーでは50%ほどがアジア系移民であることが理由かと思います。
東側のエリアは西側よりも人種がミックスしていて、どちらかというとヨーロッパ系や南米系の移民が多いため、アジア人がより目立つ環境になっていますし、「中国で蔓延していた」という序盤ではたまにアジア人差別の話を聞きました。
そんな西側、最近バンクーバーでもこんなニュースが。。
アジア系女性の顔を突然暴行…カナダで「コロナの嫌悪犯罪」が続出
20件はそんなバンクーバーだからこそ、ぞっとする数字ですね。標的が多くなるので数も多くなるのかもしれません。
このニュースにより、できるだけ早めに渡航したいと言っていた学生さんも慎重に決められることにしました。
よく「バンクーバー全然大丈夫です!差別ありません!」というSNS投稿なども見ますが、事実としてゼロではなく、増えているので、きちんとした用心や慎重さは必要だと思っています。
Q. これからの留学は見送ったほうがいいの?
Yukiko: 見送ることが最善なのかは、それぞれの状況によるため、一概に判断することはできません。
混乱に巻き込まれないためには、延長できるなら急がず延長することが賢明ですが、もしスタートが例えば9月からなど決められている場合で、ギリギリまで留学できる可能性を模索したい場合のベストは、「どちらに転んでもよいようにしておく」ことかと思います。
たとえばもし行けなくなったとき、その空いてしまった時間をどう過ごすのか計画しておいたり準備をしたり、また進路を検討することは重要です。
後ろ倒しにするのであれば、それまでの時間に何をするかを考えたり、後ろ倒しによって起こる「想定外」はないかどうかの確認をしておくと安心です。
一方で、まだ渡航できるようになる可能性も現段階では残されているので、渡航できるようになった時のために、ビザ申請など必要なことは早めに進めておくと安心です。
(ただし進めることで、ビザ申請費用などがかかることもあるので、費用と安心を天秤にかける必要はあります。)
ちなみにワーホリは現地時間5月8日に、「有効なジョブオファー(雇用契約)がないと渡航したらダメ」と発表がありました。
ワーホリで来ても、仕事がないんですね。ネイティブの仕事をワーホリが奪ってしまうかもしれないので、このような衝撃の発表をしたのかもしれません。
どの種類の留学をするかも今は改めて考えたほうがよさうだなと感じます。
Q.今、カナダにいる人は、どうしたら?
Kからも質問: 日本に帰ったほうがいいの?カナダにいたほうがいいの?日本に帰ったらカナダに入るの大変?
Yukiko: 日本に帰ったら、カナダに入るのはしばらく大変ですし、そもそもいつまで大変なのか見えないことで、不安に苛まれることが予想されます。
思いのほか早く通常通りになるかもしれませんし、思いのほか長引き新しいセメスターまでに入国ができない&しにくい可能性もあり、それは誰にも分かりません。
また、日本に帰るかカナダにいるほうがいいかも、正直なところ、誰にもわかりません。。
日本では怪しい症状が出てもPCR検査は簡単に受けられずヤキモキしますし、今は帰国後は東京の空港から公共交通機関は使えないので自力で家に帰る必要があります。自力で帰れなければ自費で2週間、東京のホテルに滞在します。このような混乱にまず早々に巻き込まれます。
カナダでは、検査は受けられますが、もし万が一感染した後を考えると、体制や技術でいうと日本よりも心配です。
カナダは軽症者は自宅療養とのことですが、一人暮らしの学生さんの場合は誰が食事を運ぶのだろうと思ったり。。
そもそも謎めいた感染症に罹患している状況で、一人で異国にいるというのは不安もものすごいことが予想されます。
日本は罹患したら軽症者は医療関係者のいる指定ホテルでわりと快適に過ごせるようです。
ベストアンサーは「日本に用がないなら、絶対に間違いなく罹患しないように対策してできるだけカナダにいる」ということになりそうですが、「絶対に間違いなく」というのが難しそうです。
ナデシコの大学生さんでは、肺にちょっと心配な持病があるので、日本に早々に帰国したという方もいます。
カナダで罹患しても、滞在が長いと知人や友人も多くそこまで不安にもならないかもしれませんし、これも個々のケースによるのではと思います。
どうでしたか?
他にも質問がある方はこちらより、お問い合わせください。
今、みんな大変な時期かと思います。
こんな時だからこそ、今できることをしていきましょう!