Yukikoです!
さて、今日はいつものとりとめのないつれづれごと。
でも私の心にガツンときたお話しです。
まず、ある日私はFacebookでこんな投稿を見かけます。
カナダ人20代男性の投稿です。
おそらく読みにくいと思いますので、簡単にこの投稿の内容を翻訳しますね。
この男性(以下、ManのM)はカナダの巨大ドーナツチェーンTim Hortonにサンドイッチのセットを買いに出かけました。
Mの注文したのは6.69ドルのサンドイッチコンボ(セット)。タックスを入れると合計は7.02ドルです。
カナダのBC州の消費税は州税PSTの7%と、国税GSTの5%に分かれています。セルフの店やファストフード店では5%のGSTしかかからないことになっています。
ところが、彼がレジで言われたのは8.72ドル。なぜ!?となってしまう彼。
M「僕が頼んだのは6.69ドルのサンドイッチコンボだよ。タックスを入れると7.02ドルのはずでしょ?」
と親切に計算機を出して説明。
そもそも店員が外国人労働者だったからです。
店員「でもレジが8.72ドルと出しているので…」
M「余計なものは何も注文していないんだ!なのになんで8.72ドルなんだい?消費税は5%なんだから!」
店員「消費税のことはよくわかりません、Sir。」
これに頭にきてしまったM、マネージャーを呼び出すも、なんとマネージャーもフィリピン人らしき人。
結局レジでいくらかもめて、何も買わずに店を出たとのことでした。
投稿の冒頭には「Tim Hortonsは外国人労働者の雇用をやめるべきだ!!」と強めのメッセージが。
これに対して、みなさんどう思いますか??
カナダのサンドイッチ屋さんで働いていて、英語がうまく話せないうちは相当お客さんに迷惑をかけたことのある身だけに、かなり心が痛みましたが、私は彼の気持ちもよく理解できました。事象そのものはとても理不尽です。
しかし、この投稿に対してのカナディアン(しかも彼の友達)の反応は、私の心情をはるかに越えたものでした。
「僕が思うに、Tim Hortonsは外国人労働者を雇うのをやめる代わりに、スタッフにもっと良い教育を施すべきだと思うよ。外国人であろうとなかろうと。」
「もし僕たちカナダ人がそういう”親切な”(皮肉です)心を持っていたなら、たぶん移民たちにこの国に順応する機会を昔から与えなかっただろうし、さもすると君の両親や祖父母はカナダをとっくの昔に去っていただろうね。そして君がTim Hortonsを味わうことすらもなかっただろうね。」
※Mはもともと先祖が移民。
「店員がメニューを打つとき、スクリーンをきちんと確認してた?僕も昔同じところで働いていたからさ、外国人スタッフなんてうじゃうじゃいて日常茶飯事だったよ。でもスタッフの国籍は関係のないことだと思うな。」
「おいおい兄弟〜それはまずいよ〜。たった1.70ドルで国籍を引き合いに出すのかい?クールじゃないよ〜本気かよ〜」
「たぶんそれは単純なミスで、何かを加えちゃったか店側が値上げしたのに看板の書き換えをしなかった、とかじゃないかな?一番いいのは、TimをTwitterでタグ付けしてツイートすることさ!企業によってはちゃんと対応してくれるよ。30%加算はちょっとひどいからね!」
「レジは全部先にプログラムされているはずだし、何かのミスなんじゃないかな。レシートを取っておいて本部に調査を依頼したらどうだい?セーフウェイは超過で支払って後で深刻したら10ドルまでの商品をタダでくれるんだぜ!
あと一つ、外国人にとって最初に仕事をカナダで得るのは僕らが思っているよりも大変なことだと思うよ。」
と、一瞬でこのようなほぼ、店員をフォローするコメントが並びました。
正直、「心広すぎかよ!!!」と若干引きました。
私はMは一時の感情で投稿しただけなんだと思います。
Mは移民の子孫で、留学生の友達もたくさんいます。きちんと空気も読めるし、冷静になって考えれば、店の教育不足とシステムエラーなどの可能性を一概にスタッフの国籍に紐づけたのは良くなかった、と思ったのだと思います。
投稿は削除されたようでした。
賛否両論あるとは思いますが、カナダ人の移民への考え方がここまで露呈することも珍しいな、と感じます。
広い心に感動し、カナダのこういうところが大好きなんだ、と思う一方で、外国人スタッフとなり得る日本人としてはこれに決して甘んじてはいけないとも思いました。
最低でも消費税法を理解しておくこと、英語力をきちんと磨く向上心を持つこと、不躾ではない言い方を学ぶこと、そして接客のマナー。
ひとりひとりが、カナダで働く全国籍の外国人労働者の代表になるんです。
この話で、きっと外国人スタッフに対しての印象が悪くなることもあります。事実、コメントには一つだけ「国に帰らせちまえよ笑」というコメントがありました。
この投稿の一連の流れは、単にカナダは移民や留学生に寛容だなぁと表しているだけでなく、外国人としての義務やマナーをきちんと守らなければならないという気づきや警鐘も与えてくれたような気がします。
今後の移民や留学生のためにも、ですね。
色々と感じることのある話だったので、ちょっと今日は真面目テーマになっちゃいましたね!
さて、今日からまた一週間、頑張りましょうー٩( ᐛ )و