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【カナダ中高留学】日本人が少ないかなりの穴場?リッチモンド学区に行ってきました

カナダBC州リッチモンド学区を実際に訪れて感じたこと

こんにちは!ナデシコ留学のYukikoです。

2025年6月20日に、カナダ・ブリティッシュコロンビア州にあるリッチモンド学区を実際に訪れてきました。学区のRamonaさんがアテンドしてくれました。

リッチモンドは、BC州最大の中国人居住区として知られていますが、留学プログラムに関しては意外と穴場スポットだな…!?としみじみした視察になりました。今日は、その魅力についてお伝えしたいと思います!

リッチモンドはどんな街?

リッチモンドは、バンクーバーのすぐ近くに位置する街で、BC州最大の中国人居住区です。このため、特に高校留学では「中国系移民が多すぎて、英語環境が心配…」という理由で避けられることが多いエリアでもあります。実は私も、留学中に何度も駅近くの商業エリアは来ていたので、リッチモンドについては「めちゃくちゃ看板が中国語な街」「中華がおいしい街」というイメージだけでした。

でも、実際に街を(私は運転しないのでRamonaさんがですが)ドライブしてみると、その印象はかなり異なりました。

街の中心部、特に駅周辺の商業エリアでは確かに中国語を多く見かけますが、リッチモンド全体をドライブしてみると、街の奥の方は全然違った印象です。普通~のカナダの町で、住宅街や大きな公園などの自然も広がっていて、生活感のある穏やかな雰囲気。商業エリアは結構派手ですが、そこを離れると、本当にバンクーバーやバーナビー、ニューウェストミンスターなどと変わらない同じ「カナダ」です。

私が見ていたリッチモンドは、リッチモンドの表面でしかなかったのかなと反省しました。

高校の見学で感じた「多文化環境」

リッチモンド学区の高校も見学しましたが、驚いたのは「意外と中国系の子ばっかりではない!」という移民の学生の出身国の多さ。確かに中国からの移民は割合としては多いですが、それだけではありません。学生たちはヨーロッパや南米、インドやフィリピン、韓国、その他の国からも来ており、まさに「多文化共生」の環境が整っていました。英語が公用語として使われる中で、さまざまなバックグラウンドを持つ学生が自然に溶け込んでいながら、ほぼみんながキレイな英語を話して学校生活を送る光景は印象的です。

英語の環境も非常にクリーンで、カナダらしい、そして留学生にとっても過ごしやすい環境が整っていると感じました。英語をしっかり学びたいという観点からはリッチモンドは避けられがちですが、実際のところ移民が多いのはバンクーバーやバーナビー、ニューウェストミンスター、ウェスト/ノースバンクーバーもまったく同じです。リッチモンドをやけに避けるのは「あれ?なんでだっけ??」という気分にすらなりました。

日本人留学生が少ないリッチモンド学区は穴場!

リッチモンドは、確かに中国人が多いという印象が先行してしまいがちですが、そのためにこのバンクーバー周辺エリアでは圧倒的に日本人留学生が少ないという大きな利点があります。特に、日本人が少ない場所で、少しでもカナダ本来の文化を体験したいという方にとっては、リッチモンド学区はまさに穴場です。留学プログラムがしっかりしているバーナビーやニューウェストミンスター、ウェストバンクーバーなどは1校あたり日本人が15~20名くらいいるのは結構当たり前ですが、なんとリッチモンド学区は多い高校で7名だそう。(2025年現在)少ないところは0名という高校もまだあるので、相当穴場です。

また、リッチモンドの位置は非常に便利で、バンクーバーにも近いため、都会的なライフスタイルを送りながらも、落ち着いた環境で学ぶことができます。このメトロバンクーバーでは珍しく、学区がホームステイを手配してくれるため費用も比較的リーズナブルです。都会の利便性と自然の穏やかさ、そして日本人に依存しない環境を両立させたい学生には、理想的な場所と言えるのでは?とドライブしていて感じました。

移民としての経験を積める環境

リッチモンドの魅力の一つは、移民としての生活に自然に溶け込める点です。リッチモンドには多様な文化が共存しているため、他の文化を理解し、尊重することが日常となります。この環境は、単に留学先で英語を学ぶだけでなく、異文化に触れ、学び成長することができる貴重な経験を与えてくれると感じました。自分自身が移民として生活をし、日々異文化と接することで、視野が広がり、柔軟な思考が養われるんではないだろうかと感じました。

Ramonaさんは「日本人のご家庭には理解が大変かもしれませんが、カナダはそもそも95%が移民で、移民は全員移民であって、それは見た目の違いや出身国への誇り以外の点では何も変わりません。どうしても中国系移民の多さで悪目立ちしてしまうリッチモンドだけど、もっと深くを知ってもらい、しっかりと理解してもらうことできっとすごくこの街を気に入ってくれる人はいると思うの。偏見を乗り越えるのは難しいことだけど、その向こうに見えるものが留学での学びにもなると思う。」と、Ramonaさんのご両親もヨーロッパ系移民だそうで、移民について熱く語ってくれました。

「アジア人の多くは、なぜかカナダのヨーロッパ系移民のことは”移民ではなくてカナダ人”みたいに見るようだけど、私たちも立派な移民なんだから!(笑)」と添えていました。

クリアな英語を話し、カナダに溶け込みカナダの生活していたら、あとは本当にもう見た目だけの問題なんだなとしみじみでした。

最後に

リッチモンド学区は、やはり特徴が強いので、他の学区と比べると少し不安に感じる部分があるかもしれませんが、実際に訪れてみるとその魅力がしっかりと伝わってきました。多文化共生の環境で、英語を学びながら異文化を理解し、都会と自然が融合した場所で生活を送りたいと考えている学生には、本当におすすめの学区です。

ちなみに日本の移民の多い町でもありますよ。和歌山県の一部のエリアの漁師の方たちがリッチモンドのスティーブストンに住み着いて、漁を始めて缶詰工場などを始めました。日本の移民資料館もあります。私たち日本人が「外から来る」だけではなく「中にもいる」ということで、改めて移民について感じるところがあるのでは?と思います。スティーブストン、軽くドライブしてもらいましたが、雰囲気があって、今は観光地化しています。とてもおしゃれでかわいいエリアでした!フィッシュアンドチップス食べたくなりました。

(↑とくに日本語のクラスがあるのは移民のおかげとかそういうわけでもないです。BC州はある学校には日本語クラスあります。)

リッチモンド学区での留学生活は、きっと多くの学びと成長、深い移民文化への理解を促してくれるものになると思います。気になる方は、百聞は一見に如かず!!ぜひ一度訪れてみてくださいね!

それでは、また次回のブログでお会いしましょう~!