こんにちは!Yukikoです。
すっかり春らしい陽気も増えて、新生活が始まった方もいらっしゃるのでは?と思います。ナデシコは相変わらずの日々ですが、そんな中でも、昨年9月から渡航された学生さんの成長を感じられる日々の変化を感じています。
さて、今日は表題の「カナダ中高留学、2025年9月の入学に間に合うのか!?」という内容で書いていきたいと思います!
まず間に合うのか問題
これは、YESで、まだ間に合います。
ただ、何か問題かというと、「人気のある学校・学区はすでに定員締め切りを迎えている」ということです。なので、感覚的にはまだまだ半分かそれ以上の選択肢は残りつつも、例年みなさんがよく選ばれる学校は席が少なくなっているという感じです。
そもそもカナダの公立中学・高校(私立もそうだけど)は、学生さんの能力などによる入学受け入れの審査はありません。一定の条件(成績がおおむね平均の3以上、やる気がある、精神疾患がないなど)が揃っているならば、出願~受け入れは早いもの勝ちです。
カナダの中高留学の出願ピーク時期はだんだん早くなってきていて、12月くらいが一番多いと思います。早い方では前年の夏に出願される方も。とくにピークを越えた4月になると、大方の「もともと留学の予定を立てていた」方の出願は完了していて、席も埋まってきています。
なので、現在は残っている学校・学区でのみ受け入れ中です。
いつまでが出願の期限なの?
これは学校・学区によりますが、バンクーバーのあるBC州の学校ではあまり期限という期限を明確に示しているところは少ないので「定員に空きのある学校で、学生ビザを取得するための時間の余裕さえあればOK」として、5~6月くらいまでは出願できるところが多いです。
過去にナデシコで受けたギリギリは7月でしたが、正直結構ひやひやしました。。(無事行けましたが。)6月とか7月に出願される方は、とにかく書類のお手続きやビザのお手続きを超速で行う必要があります。親御様に動いていただくものもとても多いので、親御様がお忙しいと危ういです。
しかし、オンタリオ州や東側の小さな州は期限を設けていることもあるので、要注意です。たとえばトロント学区は定員が埋まり切るかどうかに関わらず、9月スタートは5月1日が締め切りです。
人気のある学校・学区とは?
これは最近「結構気になる話題なのでは?」と、スタッフ間で別途記事にしよう、と話していたのですが、少しだけご説明を。
カナダの中高留学では、まず公立の場合は場所(市町村単位で存在する学区)を決めます。州から学区を絞っていくのですが、圧倒的に人気な州はBC(ブリティッシュコロンビア)州なのですね。日本人の中高留学生の多くがBC州を選んでいて、次点のオンタリオ州とは数にして2倍の差がついています。
BC州でも、6月~7月にどの学区も満員になるかというと、そうでもありません。
人気の高いのは「バンクーバー近郊エリア(バンクーバー空港から陸路で移動できる範囲)」「ビクトリア近郊エリア」「ケロウナ近郊エリア」です。この3か所はそれなりの都市規模があり、カナダは全体的に田舎ですが、やはり一定の利便性が確保できます。
そのうち、
・ウェストバンクーバー学区
・セントラルオカナガン学区
などは、富裕層が多く住んでいる有名なエリアなので、結構早く席がなくなります。ウェストバンクーバーは11月には埋まっている…という年もあるそう。セントラルオカナガン学区も今年は年明けしばらくくらいのタイミングに締め切りをしていました。ちなみに全校締め切りをよくするのは、この2学区が多いです。(学区内に1校しか中高がないところを除いて)
そのほか、バンクーバー周辺のコキットラム、ラングレー、メープルリッジ、デルタ、アボツフォード、チリワックなども、学区内すべてがいっぱいになることはありませんが、上位の人気校から定員締め切りとなり、3月~4月くらいだと半分くらいしか残っていないことが普通です。ニューウェストミンスター学区は1校しかないので、春には残っているかいないか…年により微妙な感じです。今年(2025年9月~)はまだ残っているみたいです。(この記事をアップした1週間後くらいに「学区ホームステイが必要な学生」の枠は終了しました。現在は「民間ホームステイで手配をする学生」のみ受け入れ可能だそうです。)
上記の人気が高いエリアは、この時期になっても「どの学校も空いている」みたいなことはほとんどありません。逆に、結構空いているのは
・かなりの田舎
・人気学区の中でも利便性が低いエリア
など、インフラに不便がある場所はやはり最後まで空きがあることが多いです。ちなみにBC州以外の場合、昨今は「学校指定ができて安い!」ともっぱら評判のマニトバ州ウィニペグは定員に軽々と到達したり、寮がある学区は早々に定員になりやすい傾向があります。
そうではない場合、比較的BC州以外は空きが長く続いている印象を受けます。
学校のチョイスで留学の質が変わるか?
これについては、一概にそうでもないと思いますが、大きくは「気の持ちよう」だと思います。
何もかもうまくいけばいいのですが、そうではなくていろいろと苦労したときに
「あの学校(学区)だったらもっとうまくいったのかも…」
となることはあるのかもしれません。こういうことを考えてほしくないので、できれば自分が納得できる場所をご本人に選んでもらいたいと思います。でも、何か難しいことが起こっても、そういうふうには考えないタイプとか、それはそれで乗り越えてける!というタイプの学生さんは、必ずしも学校のチョイスがその留学の質を変えるということもないのではないかなと思います。
いわゆる「どこでもなんかいい感じに生きられる」感じですね。たぶんこういうタイプの学生さんは、カナダでなくてもオーストラリアやニュージーランドでもうまくいったんだろうなぁと思います。そういう学生さん、結構います。
実際、ぎりぎりのお申込みでも楽しくしっかりと過ごせている子はたくさんいます。
が、もしどうしても第1希望がいい!でももう遅い!という場合は、次の入学のタイミングは2026年1月末の後期セメスタースタートになるので、後ろ倒しを検討してみてください。この入学時期だと、6月くらいまでは余裕でどこでも選べると思います。
転校の理由あるある
後悔しないのが一番なのですが、そうしないためにも、ほかの学生さんがどのような理由で転校をするかを知っておくのもよいかもしれませんね!場所を選ぶにあたって、参考になる情報かもしれません。
私たちの学生さんは卒業留学の方も結構多いので、たまに転校の学生さんもいます。一緒に最初に選んだ学区なので、その学生さんの希望に則して選んだものの、過ごしてみると…ということも間々起こります。
・もっと便利な場所に行きたい(「思ったよりカナダが田舎だったあるある」です。)
・日本人とのグループができてしまったので人間関係をリセットしたい
・遊び目的で来ている子が多いのでそのコミュニティから抜けたい
このあたりが多いのですが、上位2つにおおよそ集約されます。
カナダは「それなりの都市かな」という場所が、日本の地方都市くらい(例えばバンクーバーは神戸や博多くらいの規模)なので、その近郊となると、神戸や博多の周辺地域くらいの感じになり、出かけるのはいつも決まったイオンモール的モール(しかも平たい1階のタイプ)、図書館、ジム…みたいな生活になります。
そもそもカナダは電車がないのが基本で、バスも数が多いわけではありません。ちょっと離れると、なかなか不便だったり街灯がなかったりします。女の子から「街灯問題」はたびたび聞きます。
2つ目・3つ目は、留学生にとっては難しい問題ですが、最初の不安だったころにできてしまった輪があって、思ったよりも「抜け出せない」環境があるのだと思います。やはり海外での同族の絆はかなり強く、脱出しようとすると物理的に離れる、というのが角が立たない最適解、というときもあるようです。
最初から、遊びを中心にしなさそうな子が集まる学区を選ぶのがいいのですが、そうなるとかなり難しいのが、1つ目の利便性とあまりかみ合わなくなることです…。遊びを中心にしたいタイプの学生さんは、便利なエリアにいるのです…!!
なので、最終的には流されず、自分の意志をしっかり持つこと大切な要素になるのかなと思います。
まとめ
最後の方はちょっと本題からずれましたが、結論としては「場所によって5~6月までは大方の学区で出願受付中」となります。
まだ今年は珍しく、寮のある公立も空いていると聞いています。(2025年4月12日現在)
気になる方はいつでもLINEやお問合せフォーム、メールなどでお声かけくださいね!ナデシコでも、今まさにこれから学区を決めて、手続きしよう!という方がいらっしゃいますよ。来たれ志願者です!!
ではまた次回~!