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留学相談会

経験者が語る!高校留学で得られる”自立”と”新しい価値観”

こんにちは!

最近はちょっと急ぎのこともあって、ブログの更新が立ち留まってしまっていました…あっちをやるとこっちがおろそかに…という私のあるある癖。

さて、今日もカナダの高校留学経験者のKさんからの寄稿です!Kさんに頼りっきり。でもめちゃくちゃ響くかつ細かな情報を書いてくれるKさんの記事は一部より大好評です。今日はコラム的な内容ですね。

それではどうぞ!

カナダの高校留学の目的の一つ「自立」

カナダへの高校留学の目的は、英語が話せるようになることだけではありません。
英検やTOEIC、TOEFLなどの測定尺度があるわけではないため、どれだけ成長したかを定量的に見ることはできませんが、生きていく上で重要な生活の基礎をカナダの高校留学を通して培うことができます。

海外留学というとどれだけペラペラに語学が話せるかにフォーカスされがちですが、英語の上達以外の異なる視点での留学の意義を私の経験を踏まえてお伝えできればと思います。

 

I want you to be independent.

これは、友人の留学生がお父さんから留学前にかけられた言葉だそうです。

自立とは、ただ1人で生きていく力を身につけることではない。自分自身の考えを持ち、自分の決断に責任を持つことである。カナダの高校留学生活を通して、新しい環境や知らなかった文化に触れ、多くの挑戦を経験してほしい。時には失敗したり、うまくいかなかったことがあったとしても、その壁を乗り越える力を身につけてほしい。もちろん、困った時は助けを求めることが必要だけど、他人に依存しすぎず、自分の力で自分の道を切り開く力を持てるように努力してほしい。留学という新しい環境で、自分の力で問題を解決し、成長していく過程こそが大きな学びであり、それが将来に繋がる力になる。

そんな胸アツな内容の話をされたそうです。素敵ですね。

お父さんの言葉は、単なるアドバイスではなく、彼女にとって人生の指針となるものだと思いました。

高校留学生活中は、基本的に自分のことは自分で行わなければなりません。食事は基本ホストファミリーが作ってくれますが、私が滞在したホストファミリーは、朝食はセルフサービス、昼食は冷蔵庫にあるものを使って適当に作って持っていってという形のご家庭でした。

食事以外にも、洗濯や掃除も自分で行います。

日本にいたら大体のことは全て家族がやってくれる環境にいるからこそ、自分のことを全て自分で行なうことの意義があり、自分のために行動してくれる人のありがたみを感じることができるようになるのだと思いました。

 

留学を通して変化した価値観

自立という言葉の意味とともに自分が新しく得たものとして「価値観」があります。

たとえば…

日本の学校の偏差値に価値はあるのか?

これは、私がカナダの高校留学を通して、変わった価値観の一つです。偏差値は、自分の位置を確認するために有用であると考えられますが、その反面、他者との比較が必要になります。

そして、日本にいると、どうしても通っている高校の偏差値や進学する大学の偏差値で、人の値踏みをしがちです。でも、カナダの公立高校には日本のような学校ごとの偏差値がありません。基本的には家から一番近い学校に行くからです。

また、定期テストでの順位や平均点が公表されることもありません。自分がどれだけ努力して、どんな知識を会得できたか。知識に価値があるという考え方に変化していきました。もっというと、知識をどう活かしていくかということにフォーカスされていったように思います。

また、カナダの公立高校は社会の縮図で、さまざまな側面を見ることになります。

例えば、授業での一面。Pre-Calculus 11(高校2年の数学)ではグラフが描ける電卓が必要で、学校の先生は基本的な機能が使えるTexas Instruments TI-84 Plus Graphing Calculatorの購入が求められます。

ただ、中には、金銭的な事情で購入ができない生徒のために学校が貸し出しを行っていたり、グラフがカラーにできる無駄な機能を持つTexas Instruments TI-84 Plus CE Limited Edition Graphing Calculatorを使う生徒もいます。

高校生という自分にとっては、お金がこの世の全てではないけれど、お金が持つ意味や力を感じた一面でした。日本では比較的みんなが一律の同じような学校用具を持ちますが、カナダは自由裁量が大きいので、こうした家庭の経済水準なども出やすいのかなと感じます。

そのほかにも、とくに高校留学は単身で親から離れる分、高校留学中のお小遣いの範囲で何に価値を見出してお金を使うかという金銭感覚を養うことになると思います。

例えば、食費や交通費、必要な物の購入など、どれを優先するか、また時には自分にとって本当に価値のあるものにお金を使う決断が求められます。お金を無駄にせず、必要なことに賢く使う力を身につけることは、自立に欠かせないスキルです。

さらに、現地の友人や他の留学生との交流を通じて、価値観や生活スタイルの違いを知ることも大切です。自分が何に価値を感じるのか、他の人々がどんな考え方でお金を使うのかを理解することで、賢く使うお金を使う力を養うことができるようになります。お金を使うことは、単なる消費にとどまらず、人生における選択肢を広げる一つの手段であることに気づくでしょう。

物質的なものの価値の他に、経験や人間関係、学びといった価値の大切を実感することにもなると思います。

 

日本と違う大変さがあるからこそ学べる、得られる

自分は高校留学でこんなことを得たなと思いながら今日は書いてみました。

留学生活が始まると、さまざまな現実や困難に直面することになります。中には、知らなきゃよかったと思えることもあるかもしれません。

しかし、それらを頭の片隅に置いておくことで、人生がもっと深く、豊かに感じられるようになるはずです。痛みや失敗、予想外の困難は一見、避けたいものに思えるかもしれませんが、それらを乗り越えることで得られる経験こそが、あなたを強くし、成長させてくれます。

知らなかったことや考えもしなかったことに触れることで、世界が広がり、自分の見方や考え方も変わるでしょう。そんな小さな変化が積み重なって、最終的にあなたの人生をより深く、より豊かなものにしてくれるのです。

 

それではまた次回の記事も楽しみにしてくださいね。