留学前にしておいた方が良いことって気になりますよね。
カナダの高校留学で失敗したくない!
カナダの高校留学でスタートダッシュをうまく決めたい!
そんな方のためのカナダ高校留学直前ガイドです。
しかも今回の記事は、「実際にカナダの高校で卒業した学生さん」に書いてもらいました!カナダの高校に留学した日本人や現地カナダ人学生に教えた経験を踏まえて書いているので、きっと役に立つと思います。
それではどうぞ!
単語力をつける
これは基本中の基本ですね。
一つ単語がわからないと、会話が止まってしまいます。こんなことがよくありました。
今では知らない単語が出てきたら、文脈から読み解いたり、聞き返すことができますが、留学したての頃はそうはいきませんでした。
できるだけ多くの単語を知っていることが大切です。
これは留学前にやってほしいことの一つに挙げられると思います。
でも、その一歩先を目指してほしい。
それが、「Synonym(類義語)もセットで覚えること」!
単語を覚えるだけでなく、その単語の類義語も一緒に学んでおくと、会話の幅が広がり、より自然な表現ができるようになります。
例えば、日本の中学や高校では、自分の意見を書いたり、何かテーマに対して議論をしたりする機会はあまりないですよね。
でも、カナダの高校ではよくEssay(作文課題)が出されます。
「そんなに書くことないよ」と困った時に、類義語を活用すればもう安心!
例えば、「地球温暖化」をテーマにしたエッセイの課題が出されたとします。
多くの生徒が「地球温暖化を防ぐために重要なこと」について書きますが、この「重要」をそのままimportantと訳して使ってしまうと、エッセイ内でimportantばかりが繰り返されてしまいます。
実際、私の留学初期の英作文も、同じ単語ばかりで構成されていました(笑)。
そこで登場するのがsynonym(類義語)です!
実際に私がESL(英語を母国語としない生徒のための授業)の先生に勧められたサイトがこちらです → https://www.thesaurus.com
このサイトで「important」を検索すると、次のように類義語が表示されます。
strongest matches: big, major, serious, significant, valuable, weighty
これらの類義語を使い分けることで、同じ意味を重複せずに表現でき、より洗練された文章が書けるようになります。
言い換え(Rephrasing)の練習
語彙力を広げるために、単語を覚えるだけでなく、言い換えの練習をすることも大切です。
例えば、「視野が狭い」という表現をポジティブに言い換えた場合、「集中力が高い」と同じ事象でもその意味が大きく変わります。
エッセイのような課題では、同じことを言い換えて伝えることが多いので、言い換えの力をつけると表現の幅が広がります。
ここで、英語での言い換え練習方法を紹介します。
例えば、「My friend is very smart.」という文を言い換えてみましょう。
– My friend is really clever.
– My friend is exceptionally bright.
– My friend has a sharp mind.
これらのように、同じ意味でも少し違う言い回しをすることで、話し言葉や書き言葉に深みを加えることができます。
留学前のみならず、留学後も継続して、こうした言い換えを練習することで、表現力が格段に向上します。
次に、留学前にできること・すべきことは、、、
文章を読む
できるだけ長い英文を読む練習をすることをお勧めします。理由は、長文を読まないと課題をこなせないことが増えるからです。
私の場合、2年間で卒業を目指していたため、カナダの高校に入学して最初の学期からSocial Studies 10を履修しなければなりませんでした。その課題で6ページ(見開き3ページ分)を読んでくるように言われましたが、電子辞書と格闘して4時間かけても読みきれなかった経験があります。
できるだけ、普段読まないような長い文章を時間をかけて読むことをお勧めします。最初は時間がかかり、単語がわからないこともあるかもしれませんが、だんだんと文脈から意味を読み取る力が養われます。
間違ってもやってほしくないのは、Google Translateなどの画像翻訳を使うことです。
画像翻訳を使うと早く理解できるかもしれませんが、その分、単語を覚える時間が減り、文章の理解力が育ちません。
期限内に課題を終わらせるための最終手段として使うのは一つの方法ですが、日常的に使うことは英語力の成長に逆効果です。時間がかかっても、一文一文自分で読んで理解することをお勧めします。
意見を持つこと
日本では、正解がある問題に対して答えることが多いですが、カナダの高校では正解が一つだけの問題ばかりが問われるわけではありません。
例えば、リーダーシップの授業で「Why do you think leadership is important?(なぜリーダーシップが重要だと思うか?)」という問いが出されました。
先生からの特に説明もなく、こんな質問が10問くらいあるワークシートを埋めなければならないことがありました。
最初は「そんなこと知らねーよ」と思いながらも、実際に自分で考えて答えるうちに、正解が一つではないことに気付きます。
日本の学校生活では、あまり疑問を持つことがないかもしれませんが、日常生活の中で浮かぶ疑問を大切にすると、英語を学ぶうえでの「考える力」や「自分の意見を持つ力」が自然と身につきます。
カナダの高校では、単に知識を暗記して答えるのではなく、自分の意見や考えをしっかり表現することが求められます。
先ほどの「なぜリーダーシップが重要だと思うか?」という質問に答えるとき、日々の疑問を大切にすることで、自分の経験や身の回りの事例を元に答えることができるようになります。正解は一つではないので、自分がどう思うか、何が理由でそう考えるのかを伝える練習をすることが、留学生活では非常に重要です。
カナダの高校の授業では、ディスカッションやグループワークが頻繁に行われます。自分の意見を持ち、それを他の人と共有する力が求められます。
最初は言葉に詰まったり、うまく意見を伝えられなかったりするかもしれませんが、浮かんできた疑問を質問することで、少しずつ自信を持って話せるようになり、やがて、自分の意見を主張できるようになります。 また、自分の考えを深めたり、他の人の意見を聞いたりすることで視野も広がります。
日常生活の中で、自分の考えを言葉にする練習が大切です。
例えば、「今日はどうしてこんなことをしたんだろう?」や「この出来事についてどう思う?」など、自分に問いかけることで、考える癖をつけることができます。これを英語でも日本語でも良いので、習慣にしてみましょう。
そうすることで、ディスカッションや意見交換の場でも自然に発言できるようになります。
英語で日記をつける
留学前にできることの一つとして、英語で日記をつけることをおすすめします。
最初は簡単な文章でも構いませんが、毎日少しずつ書き続けることで、英語で考える力や表現力が養われます。また、語彙や表現も増え、留学先での会話がスムーズになります。
最終的に留学先で役立つのは、語学力だけではなく、物事を深く考え、意見を持ち、他人と共有する力です。
それができるようになれば、現地の人たちとのコミュニケーションもより豊かになり、充実した留学生活を送ることができるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
次回もまた、カナダの高校留学経験者の学生さんからの寄稿記事をアップの予定です!
楽しみにしていてくださいね。